「YOSHIさん、ちょっと見ん間に老けましたねぇ~。」
先日久しぶりに行った大蔵で顔なじみにそう言われました。
「いやいや、おれもかなりの年齢、年取って当然」
なんて平静を装ってましたが、実はかなりのショック。
これは髪型のせいか?それとも・・・?
息子はソフトボールを卒業して少年野球のチームに入部。
WBCのブームもあってか、今年は40人強の入部者。
こうなると1面のグランドでは練習でもなかなか自分の出番も回ってこない。
これやったら中学校の野球部のほうが練習できたかな・・・?
そういう思いが頭に浮かんだ時・・・
嫁さんが、「お父さん一緒に走ったら?」
え?一緒に走る?
「お父さん、このままやったら投げられへんで」
嫁さんはあと2ヵ月後に迫った僕の1年ぶりの登板を心配してか、
それとも土日のみの息子の練習の少なさを心配してか
息子と僕が一緒に走ることを勧めたのでした。
おお!それはええな!!
大蔵で老けたといわれたこともあって僕は走ることに承諾しました。
僕自身も久しぶりに練習を再開しようとしていたものの、
まず、このなまった体を徐々に運動できる体に戻すタイミングだと思っていたので
嫁さんのこの提案は、なかなかきっかけを見出せない僕にはグッドタイミングでした。
そんな約束をすっかり忘れていた今日の8時45分PM・・・
「お父さん、何時に帰ってくる?」
と、息子からのラブコール。
え?あ、あと20分ぐらいで帰るよ。
「ああ、それなら走る?」
は、はしる??あ、そういえばそんな約束したっけ??
その電話の30分後・・・
Tシャツとトレパンに着替えた僕は久しぶりのランニングにもかかわらず、
まさか中一のそれも「ちょっと太った息子には負けるまい」と
玄関でジョギングシューズに履き替えたのでした。
玄関を出ると息子はいきなりハイペースで走り出しました。
フフッ・・所詮は先月まで小学生、そんなペースでいつまで持つことやら・・・
で、余裕を持って後ろから走って行きます。
息子、僕が付いてこれるかどうか心配なのか、何回も後ろを見ます。
人の心配はエエから自分の心配せいッ!
息子、どんどん走っていきます。
どこまで持つことやら・・・
「お父さん、しんどいん?」
いやいや、これぐらいでは全然しんどくありません。
息子、どんどん走っていきます。
いったいどこまで行くつもりなんやろう?
「お父さん、しんどいん?」
だーかーら、しんどないって!!
でも・・・
実はさっきから腰に鈍痛が・・・
息子、どんどん走っていきます。
なんやかんやで家から2KMほどのところまで来ました。
おいおい大丈夫かい?
今日は初日、いきなり無理せんでも・・・?
でも、気が付くと息子と僕の距離は10m。
あれ?コイツいつの間にこんなに走れるようになった??
さらに距離の差は20m。
こうなるとちょっと心は折れてきます。
心が折れると腰の痛みがさらに僕の弱音を後押しします。
今日は初日やし・・・
いきなり腰痛めたら意味ないし・・・
やがて僕はトボトボと歩き出します。
そのうち息子の姿は見えなくなります。
僕、完全に歩いています。
やがて息子は目的地に辿り着いてUターンしたようでこっちに向かって走ってきます。
「お父さん、しんどいん?」
いや、しんどないけど腰が・・・ちょっと・・・ね。
息子、汗だく。
対して僕は汗をかくまで走れませんでした。
やっぱり老けたのかな・・・?