捨二朗庵
この商売の楽しみの一つにたくさんのお客様とお話できることがある。
僕は自分が知らない世界のことを聞くのが大好きなので人の話がすごく面白い。
ここ数日間でたくさんのお客様と面白い話をさせていただいたのだが、
そのうちからいくつかを紹介させていただきます。
まずは先日、飛び込みでいらっしゃったお客様。
60歳前後のお客様なのですが、非常に物腰が柔らかく上品な雰囲気。
乗って来られた車もルノーカングー。
うんうん、すごく似合ってらっしゃる。
車の話はそこそこに・・・・
「ところでお客さん、何か商売されてるでしょう??」
その独特な雰囲気が気になってたまらず、ご職業を尋ねてみた。
その御客様のご職業は和菓子屋さん。
和菓子?
ケーキとかクッキーって普段良く口に入るけど、和菓子ってあまり食べる機会がないもんな。
普段はあまり食べないけど、そんな話を聞いたらもう気になって仕方がない。
居ても立ってもいられず、2日後にそのお店を尋ねて見た。
そのお店は大阪狭山市の捨次朗庵 (ふてじろうあん)
こじんまりとしたお店やけど、すごくエエねんな。
お店の中でお茶も飲めるし、お菓子も食べられる。
僕はいちご大福とわらび饅頭とわらびもちを買って帰りました。
わらび饅頭は食べたことのない食感。
もっちり、むっちり、適度な甘さですごく上品な味。
強烈なインパクトはないねんけど、かなりハマッてしまって、もう一度買いに行きました。
でもな、わらび饅頭はもうなかった。
売り切れ??
いや、そうではなくこの商品は季節限定との事。
だから、この日はわらびもちを買って帰った。
わらびもちも実は大好き。
小さい時に母親が良く買ってきてくれた。
冷蔵庫で冷やして食べると美味しいねんな。
でもな、この日はお店の人のオススメで常温で食べてみた。
おおおお!!
なんて言うんやろう・・・
粘り気があって弾力があって、歯でブチブチと切れない。
お餅のようにちょっと伸びてはプチッと切れる。
これがわらび餅やねんな。
うまい、本当に美味い。
しばらくはまりそう。
店内で食べられるにゅう麺や雑煮もすごく気になったな。
ああ、また行きたい。

