プロという人たち

先日、オリックスの秋季練習をチラッと見てきた。
秋季練習、20年以上前に見て以来、実に久しぶり。

このトシになって見ると目線も変わる。
現役の時は
「うまいなぁ、カッコええなぁ」
今は指導者としての立場でものを見るせいか、練習に対する姿勢に目が行く。

彼らは生活がかかっていることもあるせいか、必死で取り組んでいる。
失礼な言い方だが、もっとダラダラとやっていると思っていた。
しかし、1球1球に対する取り組みが違う。
ティーバッティングやるにしても、ノックを1球受けるにしてもすごく真剣にやっている。

その上に、たくさんの量をこなす。
ティー、ロングティー、フリーなど合わせても1時間で300球?ぐらい打つ。
プロの選手が開幕まで半年以上もある秋口からそんな練習をやっている。

若手が中心?と、思いきや、中心選手もそれをやっている。
坂口、日高、後藤など、オールスター出場経験のある選手でさえ必死になっている。

当たり前か?当たり前なんだろうか?
生活がかかっているから当たり前なんだろうか?

例えばソフトボールは生活がかかっていないから遊びでやってるんだろうか?

例えば仕事はプロ野球選手じゃないから「必死」というレベルまでやらんでええんやろか?

表現が悪いかも知れんけど、仕事もソフトも野球も「比較」の中で評価されている。
「他人より上」「他のお店より良い」
(イチローは別次元でやっているような気がする・・・多分?)

そう考えたら、プロ野球はまわりも必死でやっているから
自分ひとりが必死になったからといって目立つことは難しいけど、
ソフト、仕事は、もしもまわりがそんなに必死でないなら、
自分はもっと必死でやったらどうなるんやろう?

今までは「必死でやってきた」って思い込んでいただけのような気がする。

あの練習を見て以来、そんなことをしょっちゅう考えてます。