肩が痛い・・・
肩こり?それとも四十肩?(いや五十肩か?)
いやいや、この痛み、経験したことのある痛み。
恥ずかしい話だけど、15年ぐらい前に追突事故を起こした。
その時はシートベルト着用も法令化されてなくて
追突した瞬間、僕は交通事故実験の人形のように
内側からフロントガラスに叩きつけられたに違いない。
フロントガラスは内側から盛り上がり、着衣は血だらけになった。
その時は若くて丈夫だったので、
普段の生活に困ることもなかったのだが、
事故の影響は6ヵ月後ぐらいからやってきた。
肩に猛烈な痛みが襲ってきた。
当時はソフトボールを思いっきりやっていた。
1日に3試合登板なんて普通のことだったので
てっきり使いすぎによる肩の痛みだと思っていた。
最初のうちは近所の整形外科に通って
痛み止めの注射や薬で痛みを散らしていたのだけど、
そのうち、その方法では痛みが取れなくなってきた。
仕方がないので大きな病院で診察を受けたのだけれど
有痛性ベネットという投球障害であるということを宣告された。
さらに大阪市内のその道の権威の病院を紹介された。
当時のオリンピック金メダリストを何人も診察している先生だった。
通常なら診察してMRIの予約を取って検査は後日・・・
という段取りで診療は行われていくんだろうけど
その先生はその日にレントゲン撮影を行った。
そのレントゲン撮影はあらゆる角度で1時間近くかかって行われた。
撮影が終わって再び診療室へ・・・
写真を見た医師、
「ベネットなんてどこにもないね」
といいながら僕の顔を持って首を横にひねった。
イテテテテテテッ!!
首から肩に激痛が走った。
さらに頭を持って思いっきり顔を上に向けた。
もう左半身に電流が走ったような気がした。
「ああ、これは肩じゃなくて首が悪いんや」
「大きな交通事故とかしてない?」
その後、僕の首の治療が始まった。
理学療法、牽引、痛みのひどい時は注射など1週間に2回は通院した。
それでも痛みはひどくなるばかりで、
朝は目が覚めても1人で起きられなくなっていった。
医者は麻酔治療に踏み切った。
手術室のような部屋に入り、管の先に針が付いた治療器具を
首の数箇所に刺すという怖い治療を半年ぐらい続けた。
治療後はフラフラするので病院で30分ぐらい横になっていた。
治療の効果もあって、朝は1人で起きられる様になってきたけど
首の痛みは治まらなかった。
その日も治療の日だった。
いつものように寝台に横たわり医師が首に針を入れた瞬間、
ギエェェェーーーーッ!!
体中に電流が走った。
その時の女医さんが
「す、すいません、すいません」
と、顔を真っ赤にして謝っていた。
あとから聞くと針が神経に触れたよう。
このことがあってから僕は麻酔治療をやめた。
それからまた1人で起きられなくなったけど、
しばらく経って自然治癒したのか、
通常の生活では困ることもなくなってきた。
というのが10年ぐらい前の話・・・
実は最近の痛みが、このときの痛みに似ている。
もし、今回の痛みが15年前の交通事故によるものなら・・・??
つづく・・・