昨日、僕がこの仕事を始めてからずっとお付き合いさせていただいている
お客様のご家族が揃って来られた。
ご本人は来られていなかったけど、
その代わりに東京に行っているご長男が来られた。
奥様、ご長男、次男・・・家族3人揃って来社されるのは珍しい。
「久しぶりぃ、何年ぶりやろ?20年ぶり?」
なんて懐かしんでいたのもつかの間・・・・
「実は・・・・」
「実は父が8月26日に他界しました・・・」
絶句・・・・
あまりの衝撃に言葉も涙も何も出てこなかった。
その間、どれぐらいの時間が経ったのだろう?
事実を事実として飲み込めなかった。
しばらくの間、言葉も何も出てこなかった。
8月26日、会社で「調子が悪い」と横になったまま、帰らぬ人となった。
そのお客様は設計事務所を営んでおられる。
僕がこの業界に入ったのとお客様が独立された時期は同じ。
当社と良く似た組織の構成。
自由奔放な人だった。
仕事もすごくする人だった。
要領が悪く、まわりの人に理解されにくい面もあったけど
ものすごくやさしい人だった。
他人が困った時は放っておけない性格だった。
直情型だった。
だから、たくさん怒られた。
怒った後は気になるのか、必死でフォローしてくれた。
(そんなんやったら最初から怒らんといたらエエのに・・・)
いっぱいお説教もされたけど、いっぱい助けてもらった。
車がすごく好きだった。
欲しい車があると居ても立ってもいられないらしく、
「○○探して」しょっちゅうそんなことを言っていた。
誰とでもすぐ喧嘩した。
でもすぐに仲直りする人だった。
みんなに好かれていた。
失礼な言い方だけど少年のような人だった。
「ああーーーしんどっ、もうやってられんで」
いつも言ってましたね。
「今日はもうやってられんから帰って来た」
と、うちで3時間ぐらい遊んで行かれましたよね。
「これから仕事やねん」
朝からうちで1時間以上同じ話をエンドレスでされてましたよね。
本当に本当に大好きなお客様でした。
なんでやねん!
まだ死んだらあかんやん!
享年53歳。
やりたいことまだたくさんあっただろう。
志半ばで人生を終えたことは本当に悔しいだろう。
僕ももう人生の半分過ぎた。
これからは一日一日を大切に生きなければならない。
大事なのは自分と自分のまわりの人のその将来。
自分を大事にして自分のまわりの人を大事にして・・・
しっかりと前を向いて生きて行こうと思う。
竹○さん、本当に色々とお世話になりました。
本当に今までありがとうございました。
ずっと戦い続けてきて、きっとこれからも戦い続けるはずやったんやろうけど、
これからはゆっくりして下さい。
ショックは大きいです・・・・