子供から目を離したらあきません

いつもの家族旅行なら「どこを見よう」「ここに行こう」と、
ガツガツあちこちに出かけるのだが、今年の家族旅行は城崎、
SeaZoo以外は子供と出かけるところはどこにもない。
そのSeaZooも2回目なので2時間足らずで出た。
あとは魚釣りをしたけど、途中から雷が鳴ったのでやめた。

最終日、すこし時間は早いのだけど、帰ることにした。
まっすぐに帰っては何かもったいない気がするので
久美浜に出て丹後半島を周って帰ることにした。

城崎を出発した途端、家族のみんなは寝てしまった。
疲れているのだろう。
丹後半島の水の綺麗な海辺のスポットに出るまでは寝かせておいてやろう。

豊岡から久美浜までの山越えの道、通ったことないので
エ○ティマではちょいと不安。
途中、地元の人に「久美浜までの道は険しいですか?」と聞くと
「そんなに大変なことはないですよ」との返事だったけど、
家族は結構車酔いしてたみたい。
で、そんなに時間もかからずに久美浜に着いたんだけど、
家族は相変わらず寝ている。

降りて水遊びするような人気のない海辺のスポットもなかったので
そのまま丹後半島の先まで走った。

海水浴場は数箇所あるのだけど、僕がイメージする海辺のスポットはなかったので
そのままどんどんと大阪から遠ざかっていった。

「もうちょっと行ったら引き返そう」と何度も思いながら
「もうちょっと行ったら素敵な場所があるかも?」なんて思いが交錯して
なかなか引き返せなかった。

夕日が浦温泉の海水浴場を過ぎると「五色浜」の看板。
五色浜?五色浜って言うたら淡路島にも同じ名前の浜があるやん。
と言うことで、そこまで行って帰ることにした。

で、到着した五色浜。
おお!イメージにぴったりや。
ここで草履に履き替えてちょいっと磯遊びでもしよう。

「おい、やっと着いたぞ」

・・・・

返事ナシ。

「着いたぞ、どうする?」

返事ナシ。

「五色浜やで、国立公園やで」

・・・・

「お父さん1人で見てきて」

分かったよ、分かりました。
こんなに綺麗なところなのに・・・
(あとでみんなに悔しがらせてやろう)
と、写真を撮ったのがこの画像。

本当に綺麗な場所でした。

誰も起きないので仕方なく、大阪に帰ることにしました。

途中、大きな海産物センターで土産を買うことにしました。
そこでみんなはやっと目を覚ましたのですが、
まだ寝ぼけているのか、ボーっとしています。

その場所でクーラーボックスに氷をもらえるということなので
車にクーラーボックスを取りに行きました。
で、氷をもらってクーラーボックスを車に置いて、
再びみんながいる建物の中に入ってお土産を物色していました。

数分後、「○○どこ行ったん?」と僕に聞く嫁。
「え?その辺うろうろとしてるんとちゃう?」
息子はすでに6年生、勝手にウロウロとするし
でも、これぐらいの狭い場所ならすぐに自分で帰ってくることも出来ます。

でも、ちょっと不安になったのでセンターの中を探しても見当たりません。
なんとなく悪い予感が頭の中をよぎりました。
少し離れた車に目をやると、室内に人影が・・・・

慌てて、車のところに走りました。
すると息子はエンジンを切った車の助手席で真っ赤な顔で寝てました。

この場所に着いた時点で寝ていた息子は、まだ眠たかったらしく
僕がクーラーボックスを車に積みに来た時点で
助手席に乗り込んでそのまま寝てしまったようです。
僕はカーゴルームにクーラーボックスを積んでいたので
息子が助手席に乗り込んだことには全く気がつきませんでした。

その間、約5分ぐらい?
もう6年生なので暑かったら自分で車を降りてきたんだろうけど、
熱中症に対しては普段からものすごく敏感なので
一瞬、生きた心地がしませんでした。

ドアを開けた時には目を覚ましてケロッとしていましたが、
「大丈夫か?気付かなくてゴメンな」
何回も言いました。

子供って何するか分かりません。
こんな大きい子供でも想像のつかないことをします。
もしかしたらちょっとイタズラ心で僕に隠れて
車の中に入ったのかも知れませんが、
それでもあのまま、もう少し長い時間寝ていたらと思うとゾッとします。

当たり前やけど、子供から目を離したらあきません。