今日もゴメンな

昨日は飲みすぎた。
ソフトボール関係の後輩で、
現在は梅町子供会ソフトボールクラブの監督がいるんだけど
その彼とコーチの人たちと一緒に飲む機会があったわけです。

本当に、久しぶりに楽しい時間を過ごさせていただきました。
彼らはメチャクチャ熱いです。
どうやって子供達にソフトボールの楽しさを伝えるか、
ソフトボールという生涯スポーツを通じて
子供達の社会性を養っていくか、もう、必死なわけです。
話は盛り上がって1件の居酒屋で5時間以上飲んでました。
おかげで今日は二日酔い。

その二日酔いの中、ちょっと時間があったので、
子供のソフトボールの練習を覗きました。
今日の練習は同じ校区の他のチームとの合同練習。
普段の練習とは違ってちょっと遊びに近いようなイベントもあって大盛り上がりです。

練習の最後に2つのチームをシャッフルして親善の紅白戦が行われたのです。
親善試合なのでピッチャーが1イニングずつ交代します。
普段、公式戦で投げたことのない子供や
練習でバッティングピッチャーをやっている大人が混じって盛り上げ役を手伝います。

試合も進んで最終イニング。
1塁の塁審をやっていた僕に監督さんが、「ピッチャーYOSHIさん」と、突然のコール。
あ、あかんて
2週間以上まともに練習してなかったっのと、昨日はゴルフだったので体がパンパン。
おまけに二日酔いも手伝って、とてもウォームアップなしで投げられる状態ではありません。
ましてや相手は子供。
ぶつけたりしたらエライことになるので、丁重にお断りしました。

そこで他の大人のピッチャーが投げたわけですが、
再び監督さん、「ピッチャーYOSHIさん」のコール。
もう、ここで断ったら場がシラケます。

仕方がないので投げることにしました。
ウォームアップを5球ほどやりましたが、体が全然動きません。
けど、子供達もまわりの大人達も変な期待を持って僕を見るわけです。

もう、これはある程度のボールを投げないといけません。
ただ、一人目のバッターは相手チームのエースの6年生。
絶対に怪我をさせるわけには行かないです。
ちょっと気を遣って投げたせいかフォアボール。

二人目のバッター。
大きな体をゆすって出てきたのはなんとうちの息子ではありませんか。
息子、異常な闘志を燃やしてます。
きっと、みんなが見てる中で僕を打ち負かしたいのです。
表情からは気迫が漲っています。
「お父さん、デッドボールだけはあかんで!」
前回対戦した時、同じようにウォームアップせずに投げた僕のボールは息子の体を直撃し、息子はその悔しさに大泣きに泣いたのです。
そのときからの自分の成長を僕に見せたかったのでしょう。
よっしゃ、分かった。お父さんも手を抜かんと投げましょう。

でも、相変わらず、体が動きません。
まともなフォームで投げられません。
1球目のストライクは見逃し。
それでも息子の目からは闘志が消えません。
2球目、思いっきりスイングした打球はファール。
会場は大盛りあがり
でも、3球目はボール。
カウントは1ボール2ストライク。
4球目、投げようとしてスイングした右腕が帽子のツバに当たったのです。
手元から放たれたボールは前回の悪夢の再現宜しく、息子にめがけてドスン!!
悪いことによけるときに手を出したせいで右手の薬指を直撃しました。

デッドボール!!
コールに促されて1塁に向かった息子の目からは涙が溢れ出てました。
その表情からは指が痛いので泣いたのではなくて、
久しぶりに親父と勝負したかったのに、まともに勝負できなかったその悔しさが滲み出てました。
息子の薬指は見る見る紫色に腫れ上がりました。

チュウケンが亡くなった時に涙をこらえた息子も今回はしばらくの間、泣いてました。
僕は息子に怪我をさせたこともさることながら
息子の気持ちにこたえて上げられなかったことが辛かったです。
なんとなくほろ苦い一日になりました