今月もなんとなく手ごたえがない。
とは言っても、ありがたいことに台数は今年で一番売れた。
他の同業者から言わせると、この在庫台数でこの台数が販売できるのは、
実に驚異的で効率的なことらしい。
では、どうして手ごたえがないのだろう?

その前に手ごたえってどうやって感じるんやろう?
たくさん儲かったら感じるんだろうか?
確かにキャパシティに近い台数が売れているにもかかわらず、利益はさほどではない。
だから、手ごたえを感じられないのだろうか?
最近、しょっちゅうそんなことを考えている。

しかし、「手ごたえ」って、ある程度自己満足できたときに感じるんではなかろうか?
自分は今のこの商売のあり方で「手ごたえ」を感じていないんではなかろうか?
そう考えると、自分でどう感じているかだけの話ではなかろうか?

中古車の在庫を抱えて、店頭に並べて販売する。
異業種の人から見たら、実に儲からないビジネスモデルらしい。
確かにネットの普及、買取店の台頭で、利益率はどんどんと落ちている。
軽自動車の新古車なんか、もういつの間にか手数料販売になってきた。

では、本当に儲からないのか?
いや、僕はそうは思っていない。

中古車を正確に評価できて、プロとしての適正な提案をできるようになれば、
まだまだこの業態は必要とされると感じている。

昨今はこの業界にも隙間を狙う業態が増えすぎていると感じる。
証券会社よろしく、右から左の手数料狙いのビジネスモデルなんかも出てきて
ユーザーにとってそれが本当に得になるのかどうか、
判断できる余地すらない業態も宣伝一つでもてはやされる時代である。

そんな業態に取って代わられる危惧を感じるほど、
もしかしたら我々の業界が「エエ加減」なことをやって来たのかもしれない。

だからこそ、今こそ本物を目指したい。
古風かもしれないが本物は絶対に必要とされると信じている。

自分が思っている「本物」にまだ辿りつけていないから
「手ごたえ」を感じられないのではなかろうか?

どこまで求めても止むことはないんだろうけど、
自分自身で納得できる商売のあり方は続けたいと思います。

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