冬の空は曇りがち。
車の写真も一瞬の晴れ間を縫って撮影しなければいい写真は撮れません。
したがって、申し訳ないけど、せっかく今日たくさん撮ってもらった写真、
明日、撮影しなおしてね。

我が家は上の子供が受験なのです。
来月に試験があるので本当はピリピリムードのはずなのですが、
なるべくピリピリした雰囲気にならないように和やかに過ごしています。

本人も本番まで1ヶ月を切っているのですが、いたってリラックスムード。
いやいや、こういう雰囲気がいいんです。
緊張しない方が実力が発揮できるんですよ。

だから、本当は気になって仕方がないけど、
本当は僕が気に入っている高校に行って欲しいけど、
僕はいったん口に出すと、むちゃくちゃうるさい方だから
なるべく口を出さないようにしています。

高校?
「どこに行ったとしても、楽しければそれでいいんだよ」
本心ではないけど、そういう雰囲気をあえて出しているのです。

ところが・・・・
事件は起こりました。
それは、今週の日曜日の夜のことでした。
子供が受験の申し込みに関する用紙を出してきました。
そこには保護者である僕の署名、捺印が必要でした。
本当は口を挟みたかったんだけど、出されるがままに書類に署名しました。

すると・・・
「お父さん、ちゃんと書類読んでる?」
嫁と子供は僕がその書類に関心なくサインしているように見えたらしいのです。
「下の子のソフトボールの事だったら必死になるのに、
なんで受験のことには関心を示さないの?」

本当は関心を示さないどころか、
その書類にサインするには黙ってサインしたくはありませんでした。
ただ、子供がその高校に本当に行きたいのならその気持ちを尊重したいので、
僕は自分の意見を封じ込め、何も言わずにサインしたのです。

でも、その態度が嫁と子供には気に喰わなかったよう・・・
「お父さんは全然受験の事なんか気にしてない!!」
い、いや、ちょっと・・・

年明けからかなり疲れていて、その前に生ビールを数杯飲んで気分が悪くなったことも災いしました。
心の中では
(ちゃうねん、そうやないねん、人の話も聞いてくれ)
と、叫んでいましたが、実際は
「いや、今日はしんどいから明日話そう」
なんて言ったもんだから、その後、延々と、
僕が子供の受験に無関心なひどい親だと罵られました。
(ちゃうねん、本当は気になってんね-----)
でも、思いもむなしく僕はその後、気分が悪くなって寝てしまいました。

翌朝・・・・
ちょっと早起きして、前の晩、署名できなかった最後の一枚の書類にサインしようと
「昨日はごめんな、サインするわ」
というと・・・
もう、ええわ
と、はねつけられました。

お父さんはいつでも悲しいのです。

追記
その晩、無事にサインさせていただきました。

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