油まみれの猫②

かんたんに捕まえられると思っていた子猫。
でも、なかなか捕まえられない。
色々な方法を試すも全然捕まえられない。
さて、どうしたらいいものか・・・?
そもそもこんな小さな猫がどうしてうちの店によってくるのだろう??
そこで1人の人の顔が浮かんだ。
さて、その人は・・・・?

そう、このブログにも出てきた猫ばあ。
猫ばあはうちのお店近辺で野良猫に毎日餌を与えているおばあさん。
おかげで毎年猫が増える増える。
そんなに可愛いのなら自分の家で買えばいいものを
他人の土地でやるからタチが悪いのだけど、
今回ばかりはそんなことも言ってられない。

夜に猫ばあが登場するのを待って話しかけてみる。

すると・・・
やってきました猫ばあが。。。
大きな餌袋を持って。。
一体このお金はどこから出ているんだろう??

そんな疑問もそっちのけで今回ばかりは敵対している猫ばあに
事情を説明するべく話しかけてみた。

すると猫ばあ、
「え?ええええ?目が開いてないの???、どこ?どこにその子はいるの???」

いや、所在も分からんし、僕の手ではどうしようも出来ないから相談しているのですよ。

「油まみれ??○○○にいるの?それなら私今から行って来る」

いや、そうじゃないんですよ、もうそこからは脱出しているんです。
今はどこにいるかは分からないけどあなたならひょっとして何とかしてあげられるかと思って・・・

なんて言ったらいいのだろう?
僕にエサを与えているクレームを言われると思っているのだろうか?
話がなかなか通じない。

でも、やっとのことで話が通じて
「もしかしたら瀕死の状態なんで注意してみてあげてください」
と、その場はそれで終わった。

翌日・・・
油まみれの子猫は現れなかった。
もしかすると猫ばあに獣医さんに連れて行かれたのだろうか?
いつも
「自分は無責任にエサを与えているのではない。
何かがあったら私財をはたいて病院に連れて行っている。
避妊手術もきちんとしている」
と、言っている猫ばあだから・・・。

まあ、変な感じで一安心して、この話も自分の中では終わりかけた今朝・・・

いたいた、いましたよ。
お店のブロック塀の上に・・・

近づいて様子を見てみる・・・
でも、なんとなく元気そう。
一昨日はふさがっていた両目も今日はきちんとあいている。
良く見るともう1匹の両目がふさがっていた子猫も今日は目が開いている。

うんうん、よかった。
何とか元気になったんやな。

でも・・・
やっぱり体は油まみれ。
これは。。「皮膚呼吸がしんどいんとちゃうか」とか勝手な想像をしてしまうのです。

はて、どうしたものか・・・?
よっしゃ、今日こそ洗濯ネットでシャンプーや!!

と、今日は家から魚釣りのタモ網持参でこの子猫をシャンプーすることにした。
(いったい、いつ仕事をするんだろう??)

で、ブロック塀の上でじっとしている子猫に向かってタモ網を振り下ろす。
子猫、きょとんとして網の中に入る。

おお!!!
おおおお!!!
意外とかんたんやん。

始めからこうしておけばよかった。。。
と、思ったのもつかの間・・・子猫は網の隙間から逃げていきました。

使命を果たせなかった思いが半分・・でも、ある意味ホッとしました。
もう、元気になっていたし、水の嫌いな猫を無理やり洗ったって彼は喜ぶだろうか?
「汚いから可愛そう」
等と言うのは人間の価値観で猫にしたら関係ないのではないか?
また、体毛は生え変わるので、こんな姿はここ数ヶ月のことで
来年は綺麗に毛が生え変わっているのではないか???
そう考えたら、洗ってあげられなかったけど、反面ホッとした気持ちもありました。

彼(彼女?)は多分大丈夫だと思います。
生まれてたったの数ヶ月、これで食用油の缶に体を突っ込むこともないでしょう。

しかし・・・・・
なんでこの短期間にこんなに子猫が増えるのか???
ここはちょっと考えないといかん。。
現に自分も「この辺は車が多いから事故に遭いやすい」って言ってるくせに・・
何がかわいそうで、何がそうでないか?
冷静に考えて欲しいです。