すき焼き

今日は家に帰ってくると甘~い臭いが家に充満していた。
臭いの正体はすき焼き。
お歳暮でお肉をいただいたので(ありがとう)
子どもたちの大好きなすき焼きのメニューにしたようだった。

すき焼き・・
子供の頃は大好きだった。
何ヶ月かに一度の第ご馳走だった。
兄弟で多分?今よりは固くて美味しくない肉を競って食べた。
生卵に肉をくぐらせて食べるのが大好きだった。
両親はそんな僕たちの為に余裕はなかっただろうけど大奮発してくれた。

すき焼きに比べて、水炊きやお鍋の時はちょっとがっかりもした。
スープの中で泳いでいる、皮がグニャグニャ、中身はパサパサの
骨付きチキンはあまり美味しく感じなかった。
水炊きや鍋よりは断然、すき焼きが大好物だった。

あれから数十年・・・・
今ではすき焼きよりも鍋の方を好んで食べる。
子どもたちは鍋よりもすき焼きがお気に入りのようだ。
僕が大好きな水菜と「あげさん」の鍋の時はちょっとがっかりしている。
逆にすき焼きの甘い臭いはトシを取った今の僕の気持ちを高揚させない。

あの時の親父の気持ちが分かる。
親父は多分?すき焼きよりも鍋を食べたかったんだろう。
だから、僕も子どもたちの好きなすき焼きを食べようと思う。

でも・・・
市販の割り下は非常に味が濃いと思う。
トシのせいか、あまり肉は多く食べられない。
したがって、野菜と豆腐と麩ばかりを食べる。
豆腐や白菜はともかく、麩や牛蒡には思い切り、割り下の味がしみこんでいる。

食べ続けているうちにあることに気が付いた。
すき焼きって肉を食べないとただの味の濃い煮物だということを・・

西洋の人がこの濃い味付けの麩や牛蒡を食べるとどんな感想を抱くのだろう?
でも、なんとなくこの独特な味が昔からのご馳走に思えるから不思議なもんだ。

すき焼き・・・
生きている間にあと何回食べるのだろうか・・・?

明日は今日会社に来たものすごいメールについて書きます。