のりポンとの辛い別れ、そして出会い、そして・・・③

そしてMRI検査の日。

集合時間の8時30分に大阪公立大学りんくうキャンパスに到着。

シュワは落ち着いている。

受付を済ませて待つこと30分。

名前を呼ばれて検査室に入る。

そこで検査の説明を一通り受ける。

ここから全身麻酔をしてMRI検査に入る。

検査の結果は1時間半後に判明する。

麻酔はすぐには切れないので長ければ2日以上食欲がないことなど。

麻酔はあっという間に終わる。

私たち家族は病院を出て近くのファミレスで休息をとる。

あっという間に1時間が経って病院に戻る。

しばらくして名前を呼ばれて検査結果を聞く。

検査の結果はやはり骨肉腫。

いわゆる骨の癌である。

奥さんは冷静に見える。

僕の頭も冷静。

これからの事にしっかりと備える為、医師の説明を必死で聞く。

方向性として、保存療法か手術の選択をしなければならない。

手術は即ち断脚、癌が認めらる肩から先を落とす手術になる。

保存療法は痛みさえ感じなければ断脚の必要がない。

ただ、痛みを感じない可能性が少ない。

というのもすでに肺に転移していて、

もし、痛みがこれ以上進行すれば安楽死の選択もせざるを得ないとのこと。

「例えば手術を選択したとして余命がどれぐらい延びるものなのでしょうか?」

すでに肺に転移している以上、手術しようがしまい、半年をめどにしてくださいとのこと。

頭の中は驚くほど冷静である。

というのも、シュワを一番に愛する奥さんが冷静(に見える)だから。

手術するかどうかの連絡をすることを約束して病院を後にする。

取りあえず、痛み止めをもらうために元の病院に立ち寄る。

シュワは麻酔が完全に切れていないのか、立ち上がれない。

僕たち家族はというと車の中では一言も喋っていない。

果たして手術をするのがいいのか、、それとも保存療法が良いのか・・・

できれば手術はしたくない。

前足を1本失うこともさることながら、術後の患部の痛みも不安。

結論は早く出さなければならない。

シュワは家に帰っても立てない。

ご飯も食べない。

キューンキューンとなく。

これはもしかして麻酔のせいかもしれないが、痛いのかが気になって仕方がない。

1日経ち、2日が経ち、なんか段々と弱っていく気がする。

 

この数日の間に僕らも色々と調べた。

やはりこの痛みが取れるなら手術が望ましい。

ということで大阪公立大学の担当医に手術希望の連絡をした。

折返しの連絡が来る。

最短で2週間先とのこと。

2週間?

日に日に元気がなくなっていく。

このまま2週間も平気やろうか?

手術すること自体が不安やったのに今は1日も早く手術することを望んでいる。

今は1日1日が長い。

散歩は全く行ってない。

庭に出す時はおしっこかうんちだけ済ませたらすぐに連れて帰ってくる。

今は立ち上がるのに補助が必要なのでさっきも補助させていただいた。

(画像のバックはシュワが障子を何回も破るので仕方なく応急処置)

家の中を少し歩いて寝そべったので背中を撫でたら

ガルルルッーーーッ!!!

噛みつく元気はあるんやな。

はい、また明日。