弱い者いじめ

昨日、テレビのニュース見て滅茶苦茶気分の悪い思いをした。

それは韓国の保育園での話なんやけど、
保母さんが園児をぶっ叩いて、子供がひっくり返っているんです。
園児はぶっ叩かれた後、すぐに正座したのです。
なんでもキムチを残したとかで張り倒したようです。

これはな、教育とちゃう、暴力やねん。
躾でもなんでもないねん。
ストレスの発散?
そうかもしれんな。
多分、目の前で、自分の意にそぐわんことされて腹立てただけやねん。
それでその結果、自分よりも弱い、絶対に逆らわれへん子供をぶっ叩いただけやねん。
それで気分エエか?

この映像見て思い出したわ。
40年近く前の記憶を。
忘れもせえへん(忘れてたけどな(笑))
当時僕は小学校6年生。
それは修学旅行の説明会の時間。
マンモス校やったから6年生だけで300人以上はおるわけや。
体育館に集まって小一時間、体育座りして説明会を聞くわけ。

ほんで説明会が終わって、座っている僕たち生徒に終了の言葉と「起立」ぼ号令がかけられるわけ。
そこで300人の小学生が一斉に立ち上がって、みんなあくびをしたり、体を伸ばしたりするわけや。

そしたら突然「おい、吉原!!」ってマイク越しに怒鳴られたんや。
「出て来い!!!!」って。

え?なんで怒られてねんやろ?
僕は訳も分からんまま、当時一番体のでかい怖い先生に怒鳴られて
6年生全員300人の前に出てった訳や。
するとな、そのでかい怖い先生の右手が上がった途端、目から星が飛んだわ。
ボタボタとたくさんの血を口から流したのはあの時が初めてやった。
恐怖が勝ちすぎて、それに体半分が痺れて「痛い」という感覚はなかった。

なんでみんな欠伸してたり、体伸ばしたりしてたのに、
300人のしかも後ろの方に居た僕を御指名やったんやろう?
この先生は僕のこと、担任でもないし、授業受けた訳でもないのに、ようどついたな。
それでもな、その時は泣かんかった。
どっちかって言うたら訳が分からんかったんで悔しさも反省もするところまで頭が回らんかった。
でも、少し時間がたつと、情けなくて悔しくて仕方がなくなってきた。
口から血を流している僕を見て担任の50歳手前の女性の先生が近づいてきた。
担任の先生を見て初めて僕は泣きそうになった。
担任は血を流している僕に向かって「ほんま恥ずかしい子やな、あんたは」
と、吐き捨てるように言って治療もせずに去って行った。

しばらくあの後な、学校で流行ったわ。
欠伸のマネすんねん、ほんだら横におるやつがどつく振りすんねん。
そしたら欠伸したやつがぶっ倒れて口からドバーッてな(笑)

だからな、この2人の先生のことは今でもエエ先生とはよう思わん。
特に担任でもない先生はな。
この先生、よう僕の事、どついたよな。
今、会ったらな、「なんで俺のことどついたん?」って聞きたいわ。
アンタさえおれへんかったら、小学校時代は平和でしたよ・・と。
逆らわれへん人や力の弱い人にはホンマに強かったわな。
僕はなこういうのん、一番嫌いや。

もう一回言います。
相手が手出し出来へんのん分かってて何回も何回も何回もどつくんは教育でもなんでもありません。
それはただのストレスの発散や。
ただの弱い者いじめや。

そんなんで人の能力を引き出せる訳はありません。
どついている人も分かってるやろう?
逆に身長体重2倍ある人にどつかれてみたらエエ。
どんなだけ怖いか。

強制や暴力で引き出された能力は潜在能力の30%もないんとちゃう?
どつかれて強くなる人は、最初からどつかれんでも強くなるわ。

と、テレビのニュースを見て幼少期を思い出した私でした。