久しぶりにパサートW8に乗ってみた。
このパサートは当社お客様からの下取り車。
日本で発売されているVWでは最上級に位置するセダンです。
このエンジンはW型8気筒と言って分かりやすく言えばV型の4気筒を2つ合わせたエンジンです。
カタログのデータでは275PSSOHC。
ん?275PSのSOHC?
いったい、どんなフィーリングなんやろう?
などと、数年前に感じて実証したことを今、再び疑問に思って乗ってみました。
まず、室内に座ってみると、あたりまえやけどベンツでもBMWでもない。
これはワーゲンのサルーンそのものの雰囲気。
前述2車よりも「固さがない」って言うか、気取ってないって言うか、
ちょっと大味な感じもする。
シートは相当エエ感じ。
大きすぎず、かと言って窮屈な感じもなく、ちょうどいい。
もしかしたらドイツ人のサイズが自分とピッタリなのかも(笑)
運転席の足元も相当広い。
欧州車には多いけど目いっぱい下げたらどんな足の長い人もラクチン。
電動シートなのでポジションもピッタシ。
革シートの質感もやわらかくてかなり良いです。
アクセルをちょっとだけ踏んでゆっくりと動かす。
うーん、出だしのレスポンスはそんなに軽くない。
むしろちょっと重い感じ。
かと言ってベンツのそれほどは重くない。
クラウンとベンツの中間ぐらいの感じかな?
さらにもうちょっと踏み込む。
お?こんなに軽かったっけ?
いや、正確に言うと「軽い」ってことはないんやけど、
「重い」っていう先入観があったので軽く感じた。
だから、低速のレスポンスはそんなに悪く感じません。
直線でさらに踏み込む。
3,000回転を超えたあたりからググッとシートに体が押し付けられる。
この辺の回転域からW8が体感できる。
パワーは十分、そして静かな時は静かやけど、踏んだらエエ音が出る。
4WDの特性まで体感は出来なかったけど、どっしり感も十分。
今回のパサートはビルシュタインの車高調が入っているので特にそう感じるのかも知れんけど
腰高なフワフワした不安定な感じはまったくない。
良く言えば欧州車の安定感と米車のゆったり感を兼ね備えた感じ。
悪く言えば・・・ま、悪くは言わんでもエエか。
サイズはそんなに大きくないので特に取り回しの悪さは感じないけど、
このエンジンで4WDやったら細い山道の下りなんかの回頭性は悪そうやね。
燃費は・・・正直悪いです。
街中走ったら5KM/Lぐらいでしょうか?
実際に今回の試走ではエアコンONで5.1KM/Lでした。
オプションでソーラーベンチレーションサンルーフ装着してます。
なんか、このサンルーフがソーラーパネルなってて、
そのエネルギーで停車中にファン回して車内の熱気を逃がしてくれるらしい・・
実体験は出来てないけど・・・
総じて、面白い、男っぽい車やと感じました。
あと、こんな感じの大人しい見た目(笑)やのに結構速い。
18インチアルミと車高調できりっと引き締まった感はあるけどね。
それから最後に、このパサート、W8の泣き所であるカムアジャスターを昨年6月に交換してます。
修理費用は約80万。
中古車としての購入価格は安くてもあとで高額な修理代が発生したらどうしようもないですよね。
そういう意味では、ここはかなり高い確率で故障する箇所なので安心して乗れますよね。
それにしても・・・内装★3つはキビしい~(泣)
かなりキレイですよ。
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