保険の話④

前の担当者と話をするのが苦痛だったのでどうしたらいいものか考えました。
そして考えた挙句に保険会社のHPを見てお客様相談室に電話をしました。
お客様相談室の担当者はそれは親切に対応してくれました。
これはもしかして・・・・
ちょっと期待を持ちました。
しかし、その期待は堺の担当者の上司からの電話で木っ端微塵に打ち砕かれました。
基本的には対応は同じ。
それどころか前の担当者からの事情を優先しているせいか余計に聞く耳持ちません。
電話口で大きな声も出されました。
ただ、今までとは違う方法も提案していただきました。
整骨院に行ったとしても、後遺症が出た場合の請求の可能性も含めて
「やはり整形外科に行った方がいい」と言うアドバイスも受けました。
「新しい担当者に代わって欲しい」と言う希望も受け入れていただきました。
そういう意味ではお客様相談室に電話したことは良かったのかもしれません。

ところが、新しい担当者に代わってこれが大きな間違いだという事に気付かされました。
新しい担当者は、以前の担当者にもまして厳しい人でした。
すごく物事をはっきりと言う人でした。
僕が「僕に対して悪い感情を持っているからそういう対応になるの?」と聞いたら
「それはご想像にお任せします」
と、はっきり言ってくれる人でした。
保険会社としてのスタンスをはっきりと言ってくれる人でした。
こっちもだんだんとその範囲の中で話をしないと仕方がないのかな・・・?と。

4月に入って病院を代えました。
非常にいい病院でした。
「こういう怪我はね、週に3回は来て貰わないと。。。」
「間が空いたらすぐに元に戻りますから・・」
理学療法士の腕も良いし、痛みだけでなく気分的にもすごくラクになりました。

保険会社の担当から電話がありました。
「病院代わってどうですか?」
ああ、非常に良い病院ですね。
「治療はいかがですか?」
すごくリラックスできますし、気持ち良いです。
「気持ち良い?気持ちの部分は保険の対象外ですから」
かなりの大声で言われました。

・・・・
すごいな・・・・
本当にすごい・・・・
すごくビックリした。
まさか、ここまで言われるとは思わんかった。
僕は担当者のこの言葉を聞いて猛省した。
「気持ち良い」という自分の失言に対してでなく、
とにかく相手を攻撃的にさせるほどの事態にしてしまったことを。。。

担当者の人にはなんらの個人的な恨みもない。
彼らは会社の方針に基づいて任務を忠実に実行しているに過ぎません。
この会社に入るのに一流の大学を出て、会社でも一生懸命勉強して、
会社の為に必死に努力していることでしょう。
多分、相手も僕には何の恨みつらみもないのに、
会社の正義を守るために必死に努力していることでしょう。
これまで「会社が行ってきた示談がスタンダード」と思ってやってきただけのこと。
まあ、もう何を言っても無理なのかも知れません。

通院の日数が少ないのも事実だし・・・

毎日が苦痛でした。
僕だけでなくおそらく他の交通事故被害者ももっと嫌な思いをしていることでしょう。

それでも週に1回は新しい病院で治療を続けました。
すごくラクになったし、気持ちも落ち着きました。

そんな時、保険会社の担当から1本の電話がかかってきました。
「4月いっぱいで治療の対応は打ち切らせていただきます」
治療の対応を打ち切る?まだ、全然痛いんですけど???
「あ、病院には行っていただくのは自由ですから。」
「ただし、保険会社としての対応はこれで終わりです。」
いや、でも、まだ痛いんですけど・
「それは会社として対応できるかどうかは別の問題です。会社としての対応は終わりにします」
こう、一方的に宣言されました。