ほろ苦いクリスマス

2007年12月25日

せっかくのクリスマスイブ、昨日は家族みんなで飯を食うために8時半に帰ってきた。
娘は塾に行って不在だったが、店長からもらった活きた海老をエビフライにするため、嫁と一緒に皮を剥いた。
海老の皮が剥けたら串に刺してパン粉を付けて揚げた。
生きた海老をそのままエビフライにして息子と食べたらめちゃくちゃうまかった。

ロースとビーフとフライドチキンも少し食べた。
後の丸鳥と手巻き寿司は娘が帰ってくるまで手をつけずに置いておいた。
食事が始まって30分、娘と迎えに行った嫁が塾から帰ってきた。
帰り道にいさかいがあったのだろうか?
娘の顔も嫁の顔も少しこわばっている。

食事を終えてテレビの前で横たわっている弟に娘が何か文句を言っている。
それに答えて息子が何事か言い返す。
「もう、ご飯食べへん!!」
捨て台詞を残して娘は2階へ上がっていった。

リビングにはなんとなく気まずい雰囲気が漂った。
イブということを特別に意識していたわけではないが、
普段、家族全員でご飯を食べることはめったにないので、この日ぐらいは楽しく食卓を囲みたかった。

しばらくしても娘は自室から出てくる様子がなかったので、自分が呼びに行った。
娘は僕の説得にも応じず、自室にこもったきりだったけど
その、あまりのわがままな言い草に僕も腹が立って久しぶりに娘をきつく叱った。
普段あまり怒らない僕の姿を見て娘は少しビックリしたようだった。
「後から食べに行く」
その言葉を聞いて僕は下へ降りた。

10分、20分、娘は降りてこなかった。
本当に食べたくなかったのか、それとも引っ込みがつかないのか?
心配になって嫁に様子を見に行かせた。
まもなく、嫁の怒号が聞こえてきた。
ミイラ取りが何たらで、喧嘩になったようだ。

僕はどうして良いのかわからなくなった。
それとともになんともいえない気持ちと落胆が僕の頭を支配した。
テーブルに並んだご馳走が誰にも手を付けられることなくさびしそうにしていた。
嫁の話をじっと聞いているとだんだんとやりきれなくなって、そのうち大喧嘩になった。
寝たはずの息子がビックリして降りてきた。
子供に悲しい思いをさせてはいけないので、とりあえずその場は収まった。

それでも何も喋る気が起きなかった。
気まずい時間が過ぎて行って、そのうちみんなが寝てしまった。

誰もいなくなったリビングでいろいろと考えた。
娘はなぜあんなに機嫌が悪かったのだろうか?
冷静になるとすぐにわかった。

娘はこの日の昼から、「鳥、買ってきて」「チーズ買ってきて」と嫁に色々と指令を出していた。
この日の家族での食事を誰よりも楽しみにしていたのは娘だったのかもしれない。
そう考えると、娘が帰ってくる前に先に食事をしたのはともかく、
せめて、盛り付けを整えて、彼女が塾から疲れて帰ってきた時点で
メリークリスマス
あの時、この一言を言ってあげられたな
どんなにか、疲れた彼女を癒すことができただろう?

僕はなんて馬鹿だったんだろう。
自分が久しぶりだったから、気持ちが高ぶっていたけど、
全員での食事を楽しみにしていたのは彼女も同じこと。
その配慮がどうしてできなかったんだろう?

結局は家族バラバラのクリスマス

ごめんな、本当はお父さんがあなたと一緒にご飯が食べたかってん