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大金が欲しいわけではないけど

2006年05月22日

当社の決算は4月。
1年を終えて数字を見てみると「大した事なかった」
抽象的な言い方だが、少しは伸びたが、例年とそんなに変わりない。
今のご時世、「現状維持」でもありがたく思わないといけないのだが
それでも、やはり、こんな僕でも上昇志向はある。

業界でビックリするような大金持ちは少ない。
それでも、他の業種を見てみると
絵に描いたようなサクセスストーリーを実現している若者がいる。
そう考えると、今の僕はつくづく儲からない業界に
身を置いているのだと実感させられる。

恥ずかしい話だが、この業界でちょっと「儲けた人」になると
絶えず、何かしら中傷される。
その人が本当に中傷されるようなことをしたのかどうか知らないが、
大きくなるということは、悪いうわさも同時に背負い込んでしまう。

まあ、実際のところ、原始的な利益の出し方をしている人もいる。
オークションで仕入れした車の履歴を照会すると、
走行メーターを改ざんしてあるものも少なくなかった。

恐ろしい話だが業者が業者をだますのだ。
さらに悪いことに、だまされていることに気付かない業者も多い。
「メーター落ちてる車多いですから調べたほうがいいですよ」
と、同業者に忠告したことがある。
するとその業者曰く
「そんな面倒くさいことはようせん。調べたりするから、発覚するんや。
走行管理システムで十分や」と言った。
僕はその感覚にビックリした。
その業者は、苦労して仕入れた車をメーターが落ちていたからと言って
手放すのはバカらしい。
自分がだますことに加担していなければそのまま売ればよいとの事だった。

そんな車がかつてはたくさん流通していた。
だから、ユーザーの皆様には申し訳ないのだが、
下取りの車を査定をする時、中古車で購入してある車は信用できなかった。
特に黒いうわさのある業者で購入されている車は
適正価格で査定できなかった。
お客様もそれを分かっているのか、そうでないのか
「いくらでもいいから引き取って」というお客様も多かった。

それから数年たった現在。
走行管理システムの導入で明らかに走行改ざんは少なくなった。
並行して、地に足をつけずに営んでいた業者も姿を消していった。

それでも、まだまだアウトサイダーは存在する。
「まともにやっていては儲からない」と考える業者は存在する。
そういう人は手を変え、品を変え色んな方法を考える。

また、購入の仕方一つ取っても、新しい方法が出現している。
でもね、よーく考えてください。
販売する側が考え出した方法は販売する側の利益のためのもの。
決してお客様が得をすることはないのです。

だから、僕は逆の方法で生きて行こうと決めた。
まず、社会的な評価を得ようと考えた。
この業界でもユーザーから評価を得れば
今までのシンプルな方法でも存在価値を認めてもらえると考えた。

だから、どこよりも安くていい車を提供しようと考えた。
だから、世間で人気があっても自分が認められない車種を売るのはやめた。
だから、事前整備を徹底し、保証も充実させた。

で、結果はどうなったかというと、
やっぱりそんなに儲からなかった。
突き詰めていくと、売るよりも仕入れに苦労するようになった。

でも、やっぱり生き方は変えられない。
蔑まれてまで、怒られてまで、恨まれてまで儲けたくはない。
「悪いことせな、儲かれへん」という人がいるが
それは絶対に違うと信じている。
喜んでもらってこそ、利益を得ることが出来ると信じている。

だから、今は決算を終えて改めて数字を見て少しがっかりしている。
目先を変えた広告を出す業者にだまされるユーザーが多いのにも失望している。

でも、今年もチャレンジする。
ディーラー系の中古車販売店が信用されているのだとしたら
それよりも質のいい中古車を安く販売して、
徹底した整備と徹底した保証をつけて販売することを続ける。
だから、今年こそはもう少し儲かる・・・かな?と思っています。