車って本当に・・・

ここ2年ぐらい、プロ野球への興味は薄れたけど、
今年のプロ野球は楽しみや~。

一つはダルビッシュ。
彼の投球が果たしてメジャーでどれだけ通用するか?

あともう一つはソフトからプロ野球の日ハム大嶋。
何年後かにレギュラー取れたらごっつい嬉しい。

昨日、ある車を引き取りに行ってきた。
そのお客様は12年前に当社で購入された。
12年間、雨の日も風の日も、
その車はお孫さんの送迎に活躍した。

お孫さんは大きくなった。
持ち主であるお客様も年をとられた。

その車はだんだんと活躍の機会を失っていった。

そして・・・
「もう、乗らなくなったので処分して・・・」

待ち合わせのガレージに泉北丸が到着した時、
お客様はすでに先に到着して待っていて下さった。

活動しなくなったその車はバッテリーが上がっていた。
バッテリーチャージャーをつなげてエンジンを掛けて泉北丸に積んだ。

御客様の表情は一見、ニコヤカニモ見えたが、
瞼の奥には涙が浮かんでいるようにも見えた。

「長いこと世話になったなぁ・・・」

この言葉を聞いて僕までグッ・・・と来た。

何回も何回も「ありがとう」って言われた。

この3万キロには家族のそしてお孫さんとの思い出が詰まっているのだ。

思い出の詰まった走行3万キロ台のこの車を潰すのは非常に偲びない。

そう言えば2週間前にも70代のお客様から1台引き取った。
「ありがとう、長い間ご苦労さん」
と言って、ボディを「ポンポン」と優しくたたいた。

かなり昔、下取りに出す時に涙を流された奥様もいらっしゃった。

下取りの車を引き取って帰る時に泣きながら追いかけてきた子供もいた。

車は単なる乗り物やない。
大切な家族の一員。

ああ、車って本当にエエなぁ。