伊良部、何で死んだんや。

伊良部って言ったらな、日本でいっちゃん速いピッチャーやってん。
顔も怖いし、体も大きいし、
いかにも強そうなイメージやったんやけど、実はそうでもなかったんやろな、

体は大きくて強そうでもハートは繊細やったんかも知れん。
野球ではそこそこ成功してもその後の人生の方で苦労して
そこを乗り越える力が及ばんかったんやろうな。
奥さんと子供を残して死を選ぶなんて余程辛かったんやろう。

何が彼をそこまで追い込んだやろう?
いや、追い込まれた時の辛さは誰でも同じ。
他の人にとったらしょうむなく見えることでも、
本人にとったら限りなく重大なこともあるもんな。

日ハムの吉井コーチや清原が彼の死をすごく惜しんで
「もっと声を掛けてあげたら・・・・」
なんて事言ってたけど、
これは亡くなったからこういう思いがこみ上げるのであって、
生前はもしかしたら反対の感情もあったのかも知れん。

死という事実が起こったことによって
今までの感情が後悔されているんやろうけど、
もしかして彼を支える周囲の力がもう少し大きければ
彼は死という選択肢を選ぶことはなかったのかも知れん。

人間は表面的な感情に左右される生き物。
表面的な感情に左右されている方がしんどそうに見えて、
実は・・・楽やったりすることもあるしね。

でも、残念ながらそれは根本的な解決にはならん。
言葉も感情も大事やけど、事実の前には一瞬で消し去られてしまう。

だから行動せんとあかん。

問題があるのなら解決せんとアカン。
解決出来へんかったら他人に相談せんとアカン。
相談するのなら他人の意見は聞かんとアカン。
相談すされた方もエエ格好だけ言うてたらアカン。

でも、分からんこともある。
それはどんな人間にとっても当たり前のことやと思う。

そう考えたらしんどいのは僕も他の人も同じや。

せっかっくの人生、
みんなで楽しく生きていけたらな・・・・