生き馬の目は抜かないで下さい。

最近、携帯をよく忘れる。
出かける時も忘れるのだが、持って帰るのも忘れる。

先週末、携帯電話を忘れた話をしたときのこと、
「携帯なんか何で忘れるんですか?」
そういうツッコミをロッドさんから受けたのもつかの間、
昨日も忘れてきた。
ほんまに情けない。

先々週にオークションである車が売れていた。
その車は事故現状車で、しかも外側からは見えない重大な損傷箇所があった。
オークションの出品票にもそのことは申告されてあった。

次の週、落札した業者が別のオークションにその車を出品していた。
外装は修理されていたが内部の重大な損傷は申告されていなかった。
外観が綺麗になっているので評価点は上がっていた。
オークションの検査員も内部の損傷までは見ていなかったようだ。

そしてその車はそこそこの値段で売れていた。
外観が修理されているので、コストはかけたのだろうが、
内部はコストが莫大にかかるので、
応急的に修理されたか、もしかしたらまったく手付かずであろう。

落札した業者はその時点ではまったく気が付いていないだろう。
そして動かしてみて青ざめていることだろう。
事前に相場検索さえすれば最初に出品されていた時の状況が分かったのだが・・・・

果たしてこの車は今後、どのように流通されていくのであろうか??
最終的に落札した業者はきちんと修理してユーザーに販売するのであろうか?
それとも瑕疵を隠して販売するのであろうか?

まさに「ババ」抜きの「ババ」状態。
最後につかんだ者が負け。

この世界はこんなものなのか?
同業者同士で化かしあいして面白いのだろうか?
ちゃんとした商売では儲けることは出来ないのだろうか?
見ていて本当に嫌になった。

こんなのは氷山の一角でおそらく日常茶飯事に繰り返されていることなのだろう。
まさに「生き馬の目を抜く」世界。
ちゃんとやればちゃんと儲かると思うのはおかしな考えなんだろうか?

古い古い考え方と言われるかもしれないが、
「いい物を安く売りたい」
そして喜ばれて褒められたいです。
そうやって儲けることは難しいんかな・・・