チャンスは1度

日曜日。。。
子供の野球の保護者の飲み会があったのです。
ちょっと遅れていったのだけどものすごい盛り上がってて・・・
そのうち、アームレスリング大会なんかになって・・・
中一の保護者の中では僕も上から数えた方が早いトシなので
若い親たちが腕相撲しているのをニコニコして見てました。

保護者の中で超本命視されていた筋肉もりもり消防隊のレスキューの男。
なんと、初戦から5連敗・・・
見た目の割りに弱い???

いや、そうじゃないんです。
さすがは少年野球の保護者、他にもツワモノが多すぎるのです。

こんなとこにはいつまでもいられない。
勝負の舞台に出されたりしたら次の日の仕事に差し支えるというもの。
だから、「さわらぬ神にたたりなし」の姿勢を貫いていたのですが、
それもつかの間・・・

勝負を仕切っていたイカサマ師のようなアロハシャツを着た50代のおっさんが
「YOSHIさん、さあ、中央へどうぞ!!」
と、僕を無理やり舞台に引きずり出そうとしたのです。

いやいや、いやいやいや・・・

と、出るのを拒もうとするもみんな異常な盛り上がり。

よっしゃ、分かった。
もう、これはやるしかない
でも、レスキューに勝ったツワモノとやって怪我せえへん?

結局、その中でナンバー2ぐらいの男と勝負さされることになった。
相手は30そこそこ。。しかもめっちゃ腕太い
でも、この相手なら負けても別に恥ずかしくない。

と、思って相手の右手を持った瞬間。
え?もしかして勝てるかも・・・?

腕相撲は経験のある人ならわかるけど、
相手を持った瞬間、なんとなく勝敗が分かってしまうのです。

レディーーーーッ、Goォォォッ!!

なんとなく、普通に勝てました。

ん?これならナンバー1とやっても余裕かな?

と、僕もノリノリ、ナンバー1とやるつもりで鼻息荒くしていたら
レスキューが目の前で腕まくりしてます

お前、その体は見掛け倒しやろ?
お前が負けた相手にオレは余裕で勝ったで、
その俺と勝負すんの?
と、余裕でレスキューの右手を握りました。

ははーん・・これは余裕。

と、自分の体勢も気にせず・・・

レディーーーーーッ、Goォォォッ!!

しばらく相手に好き勝手にやらせておいてそこから手首を返すはずが・・・

全然手首返りません。
うんともすんとも言いません。
レスキュー、めっちゃ強いやん。

で、そこからは10秒持たずに負け

YOSHIさん、年齢関係ないな、やっぱ強いな。
と、こういうお褒めの言葉をいただけるのを期待したからこそ、
翌日の仕事に差し支えるもの省みずに敢えて勝負に挑んだのに
1勝5敗のレスキューに負け

(よし、次はナンバー1にチャレンジや)

と、意気込んでいたのに

(はい、あんたは引っ込んで・・・でかい体で何やッてんねん!!))

という周囲の空気を感じて、ナンバー1にチャレンジすることなく負け

い、今のはちゃうねん。
余裕こきすぎてん。
ちゃんと体勢取ったら勝てるねん。
も、もう一度チャンスをください。。。

という思いもむなしく、腕相撲大会の主役は他の人間へと移っていったのでした。

人間、千載一遇のチャンスはモノにせなあきません。

おかげでまだ気分がすぐれないです。