車検も考え物です。

最近は車検の入庫台数も非常に多い。
不況の影響もあってか、以前なら乗り換えてきたケースも
10万km超、10年以上たった車でも車検を受けるケースも増えてきた。

今回の車検でこんなことがあった。
その車は11年落ち、走行距離は11万km。
タイミングベルト未交換、ATは滑るというほどではないけど不調。
ATに関しては昨年の夏にディーラーで20万超の修理見積もり。
でも、そのままでも乗れるということで修理はされませんでした。

今回の車検切れに伴って車検の見積もりをさせていただいた。
出てきた見積もりはラジエーター、オルタネーター、ブッシュ類の交換など
諸税、自賠責、車検基本整備を含めて27万円也。
しかもそこにはAT修理、タイミングベルト交換費用は入っていない。

今回車検を受けても2年間、何事もなく乗り続けられるとは言いがたい。
僕は乗換えをお勧めさせていただいた。
しかし、御客様の意志は固く、今回は車検を受ける方向で話は進んだ。
AT、タイミングベルト以外の部分を除いた部分を修理して車検整備が出来上がった。
そして火曜日、納車を終えた。

すると、先程そのお客様から携帯電話が鳴った。
「AT、滑ったような感じがするねんけど、車検で治してなかったん?」

今回、その部分に関しては費用的なこともあって
打ち合わせの上で修理しないことに決めたのだが、
やはり現実、ATに不調が出てしまうと、
27万円の費用を負担したお客様に取ったら
「なんで?」
という気持ちになるのも当然。

だからと言って、それ以外の悪い部分を気付いてながら放置して
車検を受けて納車するわけにも行かないし・・・・

結局必要最小限で眼をつぶれるところはつぶって検査を受けたのだが
結果的にこうなってしまったことは僕のミス。

検査を受ける前にもっとしつこく走行検査をしとけばよかった。
その上で、やはり、あの時にもう少し強く乗換えを勧めるべきだったのか・・・?

いやいや、いまさらそんなことを言っても始まりません。
メチャクチャ落ち込んでいるけど、
僕よりももっと落ち込んでいるのはお客様だから・・・・
納得していただける解決策を探すのが先決です。