トワイライトゾーン

帰ってからお風呂に入る時、何が楽しみかというと、
ゆっくりと湯船に浸かるのが楽しみで、
急いで洗髪し、体をごしごしと洗う。
で、おもむろに湯船に浸かるのだが、今日はあることに気が付いた。
なんとなく想像していた感じではない。
ゆったりとした時間が流れないのだ。
何でやろう?なんとなく違和感がある。
実は最近ちょっと膝が痛いのだ。
膝が痛いので足を伸ばしたいんだけど、
湯船は狭くてとても足を伸ばせるような姿勢は取れない。
それでも膝に負担がかからないよう、なるべく足を伸ばすと
今度は肩どころか胸の下のほうまでお湯の外へ出てしまう。
大きい湯船が欲しい今日この頃です。

さて、今週は比較的順調な仕入れです。
明日はレガシィWGTSPECBの5速、インプレッサのSTIAラインが入ってくる。
日曜日は3.0Rのワゴン、あと何やったけ?
とにかくいい車が入っているので週末、お時間のある方はご来場ください。

さて、昨日の続きを少々・・・
昨日は堺の中心部に出かけました。
役所や保健所、保険会社など5件ほど回ったのですが、
実はもう1ヶ月以上前から散髪に行きたくて、
なるべく用事を早く済ませていつもの散髪屋さんに行こうとひそかに計画してました。

でもね、月末ということもあってどこも非常に混んでたのです。
会社には6時までには帰らなければならない。
用事が済んだのは5時15分。
そこから会社までは約20分の道のり。
いつもの散髪屋さんなら1時間以上かかるので今日もやっぱり諦めるべきか・・・

いや、そういえば店長が
「あすこの散髪屋さんやったら15分で出来ますよ」
といっていたのを思い出した。
タイミングのいい事に僕の用事があった役所とその散髪屋さんは同じビル。
なんとなく興味があって散髪屋さんを覗いてみたのです。

お客さんは誰もいません。
誰も客のいない散髪屋さんに一見ではいるのは勇気がいるので
「やっぱりやめとこう」
と、踵を返そうとしたその瞬間・・・
目が合ったのです。
散髪屋さんの店員さんと・・・・
(なんやねん、なに覗いてんねん?)
と、恫喝するようなその視線に臆した僕は、
引き込まれるようにするするとお店の中に入ってしまったのです。

上着を脱いでハンガーにかけようとすると
「上着こっちに置いてください」
「は、はい」
「カバン?それもこっちに置いてください」
「は、はい」
と、空いている僕の隣の席に上着とカバンを置く事を指示されました。

有無を言わさず、席に座らされた僕。
鏡越しに見るその散髪屋さんのお兄さん。
ちびまるこちゃんに出てくる悪者キャラクターのような顔でした。
なんか若いんだけど、でっぷりと太っていて、
目が細くて頭は途中まで坊主でてっぺんの方はかなり長くて
その長い髪をディップか何かで固めて横に流している、
完全にキャラ立たそうとしてわざとそうしているかという感じでした。

悪者キャラ「どうしますか?」
僕「え、えーっと、ソフトモヒカン風で」
一瞬、悪者キャラの顔が引きつりました。
「え?い、いや、短くしてください」
すると
「できますよ、ソフトモヒカン。バリカン使いますけどいいですか?」
「は、はい。お願いします」

まずははさみで伸びきった髪を切っていきます。
バサッ、バサッ、バサッ・・・
一太刀で大量に切っていくのでちょっと髪が引っ張られて痛いです。
大胆に下のほうの毛をカットしていきます。
バサッ、バサッ、バサッ・・・
1分ほどで頭の下のほうの毛はかなり短くなりました。

今度はおもむろに取り出したバリカン。
ウィーン・・・ジャッジャッジャッジャッ。
1回にバリカンで落としていく髪の量がハンパじゃない。
ウィーン・・・ジャッジャッジャッジャッ
てっぺんの部分を残して見事に頭は刈りあがりました。
下のほうは坊主、上はまだ長い髪が残っています。

鏡越しに見る僕のヘアスタイルと彼のヘアスタイル。
何か太っている同士ということもあってそっくりです。
いやいや、本番はここから。
僕の場合はソフトモヒカン、これから上のほうも切っていくんです。

再びはさみを取り出します。
バサッ、バサッ、バサッ・・・
見事にソフトモヒカンが出来上がって行きます。
バサッ、バサッ、バサッ・・・

「ちょっとすいておきますね」
こんどはすきバサミをだして
ザッザッザッ・・・・
これも大胆にすいていきます。

ここまでで約10分。
「どうですか?」
僕はこの恐ろしい速さにたじろいで
「イ、イメージ通りです」
思わず答えてしまいました。

すると、今度はかみそりを持ったおばちゃんが顔剃りをしてくれました。
また、これがハンパじゃない早さ。
調理人がジャガイモの皮を剥くかのごとく顔を剃って行きます。
ジャッジャッジャッジャッ。
もう、怖いのなんのって・・・

「シャンプーどうしますか?」
シャ、シャンプー?
シャンプーって別なんや、
「お、お願いします」

ゴシゴシゴシゴシ・・・
猛烈に頭をつかんでゆすって洗います。
グラグラグラ・・・
頭はグラグラ、トリップしちゃいました。

「なんかつけますか?」
じゃ、じゃあジェルお願いします。

ドライヤーを取り出して髪を乾かし、
ジェルをつけてセットをしてくれました。
でも、やけに前髪を尖がらせます。
出来上がったヘアースタイルはリーゼントでした。

「はい。お疲れさんでした。シャンプーしたので1900円です」
なんか申し訳なさそうにそう言いました。

でも、終わった時間は5時35分。
中学校の時まではずっとこういうお店だったけど
大人になってからは初めてだったので結構楽しかったです。

また行こうっと。

(散髪屋のお兄さん)