お客様と同じ思い

先日、タレントのソニンが南イタリアの5星レストランを求めて旅しているテレビを見た。
ソニンはソレントという都市の美味しいトマト料理を訪れた。
レストランのオーナーのその素振りは
日本からはるばる尋ねた訪れたソニンを心から歓迎している様子だった。
その5星レストランで供される料理はオードブルでさえ日本円で5,000円前後。
トマトを中心とした料理なら日本の感覚では少し高いと感じる。
しかし、料理を供するイタリア人のウェイターのその顔は
「私達が手塩にかけて作った料理を存分に味わってください」
と、言わんばかりの満面の笑顔。
このシーンを見て、物凄く感動した。
そう、このウェイターは自分が働いているレストランの商品に自信があるからこそ
このように満面の笑顔が出来るのだ。
味わうお客様と同じぐらいの感動を持って自分達の料理を提供できるのだ。

私達の商売も同じこと。
自身の商品を納車する時は嬉しくてたまらない。
納車を心待ちにしていたお客様の気持ちの高ぶりには及ばないかも知れないが
少なくとも、それに近い感動を感じながら納車させていただきたい。
だって、それぐらい、納車の前には愛情と手間をかけて仕上げているのだから。

の、はずなのに今日は大失態を犯してしまった。
納車時間の連絡の行き違いから、本日納車日のお客様に不快な思いを味わわせてしまった。
わざわざ遠方の当社からお買い上げいただいて納車を心待ちにされていたはず。
同じぐらいの思いを持っていることが出来たなら、本日のような事態にはなりませんでした。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
お客様と当社のお付き合いはまだ始まったばかりです。
本日の失態はこれからのお付き合いの中で埋め合わせさせていただきますので
何卒、宜しくお願い申し上げます。

クレームでも同じこと。
徹底的に整備したつもりでも間違いは起こるのです。
高い買い物をしてその商品に対する期待が裏切られたならどう感じるでしょうか?
まず、お客様の気持ちを考えて対処することが大切なのです。

チュウケンに関してはこのブログのコメントで、あるいはメールや電話で
たくさんの方から励ましのお言葉を戴き、本当にありがとうございました。

チュウケンの状態は一進一退。
今日は朝と夕方に嫁さんが病院に行ってくれた。
朝は嫁の姿を見てチュウケンは立ち上がったものの嘔吐。
(嫁を見て嘔吐したわけではありません、念のため)
夕方は、もう息をするのも苦しそうだったらしい。
病院に担ぎ込んだときの状態ほどではないが、
何も食べることは出来ないし、下血が止まらないので貧血と衰弱が進んでいる。
明日は朝から嫁がチュウケンの好きなチーズや鳥のささ身を持って行く。
食べてくれるだろうか?

犬の事でさえこんなに気落ちする。
僕も年を取ったのか?

人それぞれ、感じ方は色々・・・・
分かっているつもりでも、当事者でないと分からないことのほうが多い。
これからは、軽々しく論評したり、コメントしたりするのは止そう。