突然の引退

今日は朝の7時から試合に行った。
先週は試合にいける生活をしてなかったので今日はまったく気合が入ってなかった。
現場に着いてからも体が重い。
出来れば先発を回避したかったけど、監督から先発を言い渡された。

試合前のミーティングで事件は起こった。
監督「今日でYOSHIさんは公式戦が最後になります、
今日はYOSHIさんの花道を飾ってあげるように」
え?引退?えっーーーーっ?俺、今日で引退?
そりゃあ、先日居酒屋で
「来年は子供の監督受けるかも知れんから、あまり来られへんかも知れん」
というようなことは言ったけど、別に今日で最後とは言ってないよ。
慌てて否定しようとしたが、口を挟む間もなく
「最後の公式戦」の試合が開始された。

朝一番の試合はやはり体が動かない。
体が動かないということはコントロールも悪い。
1,2番にフォアボールを出し、いきなりのピンチ。
でも、後続を三振に取り、何とか無失点でスタート。
2,3回も三者凡退に取り、ここでいつものように若いピッチャーにバトンタッチ。
(このチーム僕以外に若い投手が4人もいるので、
ある程度勝てる見込みが立ったら前半で交代するのです)
後のピッチャーが1点取られたものの、何とか5-1で勝利。

2回戦、公式戦最後の試合になるかもしれないので
1イニング目からビュンビュン飛ばした。
ライズは上がらんかったけどボールは走ってたな。
でも、審判が辛いのなんのって。
極端な話、ど真ん中もボール。
それよりちょっと低いゾーンの真ん中しかストライクを取らない。
高めのライズが生命線の僕は高めを見逃されるとかなり辛い。
調子は良かったのだけれどこのイニング3フォアボール。
おまけにボテボテの当たりが三遊間を抜けてなんと初回から2失点。
自分のリズムも崩れて、2イニング目からも同様の展開で3イニング目までで3-3の同点。
ここでまた交代を申し出る。
人数が多いので僕がずっと投げていると若い投手が投げられないのだ。
ところが監督「今日はこのまま行こう」と、
なんとなく感慨深げに遠くを見つめる。
(そうか、この人の中では今日は僕の引退試合なんや)
まあ、それでも、1,2試合で6イニング合計100球以上投げたので交代を申し出た。

でも、可愛そうな事をした。
同点のこの場面、やはり若いピッチャーには荷が重かった。
審判はやはり辛かった。
フォアボール、押し出しを繰り返し、その後さらに別の投手に交代したが、
この回、なんと7失点。
勝敗の行方は決まりました。

ベンチを片付けて皆が集まっているとき、なぜか自分から切り出しました。
「えーっと、皆と試合をするのは今日で最後になります」
(え?俺、何言ってんの?)
他のメンバーが「こんな形で終わるんですか?」
でも、盛り上がってしまった雰囲気は変えられず、
「みんなありがとう、でも、練習とかまた一緒にやろうや」
と、監督が切り出した僕の引退、現実のものとなってしまいました。

突然の引退。
そりゃあ、仕事の関係もあるし、
3月いっぱいで引退しようかどうか考えていたけど、
まさか、今日、引退するとは思いませんでした。
っていうか、3月まであと6ヶ月もあったのに・・・
まあ、もう1チーム、ちょっと遊びの雰囲気のチームにも属しているので
そっちでボチボチとやったらいい話なんだけど、今日引退するとは思わなかった。
でも・・・・ええか?
このチームは若いメンバーが多いし、
「僕が出て勝っても意味がない」
というのはずっと言い続けてきたことだから。

今日も2試合で3Kg近く減った。
でも、今はビールを呑んだので無事に体重が戻った。

嫁さんが「監督に印籠を渡されたわけやね」笑いながら言った。
すいません、それを言うなら引導です。

それでも、ソフトにはずっと関り続けていくけどね。
ソフトは楽しいよ。
キャッチボールからでもいいから皆さんも是非、トライしてみてください。