昇天しそう・・・

今日はとさしんが広島までインプレッサの納車と商談に出かけていた。
タイミングよく、島根県三郷町のお客様から問い合わせが入ったので
「そのまま三郷町に行って」とメールを送ると
「もう福山まで帰ってきてます」との返事。
あと1時間早かったら行かせることが出来たのに・・・・
そのまま、西日本方面のお客様からタイミングよく商談が入って
山口、福岡、熊本、鹿児島とどんどんと大阪から離れて行ったら面白かったのに・・・

そういや、思い出した。
昨日は京阪三条から特急列車に乗って帰ってきた。
京阪三条、昔は京阪電車の始発駅、たいそうな賑わいだったけど
京阪電車が地下にもぐったのと、今出川まで延線したのとで
なんか、ただのターミナルのようだった。

懐かしい京阪特急に乗っての大阪への帰り道、
昔は七条から京橋までノンストップだったが、
現在は中書島や樟葉など、停車駅もかなり多い。
となると、当然停車する駅から乗ってくる人も多いわけで、
2人掛けの特急列車のシートには
1人でゆっくりと座れる可能性は少ない。

学生時代から2人掛けのシートに1人で座っていても
空いている方に荷物を置いて、バリヤーを張るような図々しさのない僕は
荷物をひざの上に置いて「はい、ここ空いてますよ」
と、途中から乗ってきた人が座り易いように片方の席を空ける気の弱いナイスガイ?

昔は七条を過ぎるとノンストップだったので
贅沢にも2人掛けのシートを独り占めだったけど
停車駅が増えた現在はそうも行かない。

どうせ隣に座ってくれるなら、むさいオッサンよりもかわいい女性がいい。
体の大きい僕はシートの5分の3をでかいケツで占めているので
まさか嫁のような大きな女の人は座ってこないだろう。
なんて、しょうむない想像をしていたら樟葉駅に到着。

大阪の東北のベッドタウン、樟葉駅からはかなりの乗車客。
僕は開いている片方に座り易いようにさらに窓際による。
すると、30歳前後だろうか?キレイなOLの女性が乗り込んでくる。
(さあ、どうぞ!)心の中で思いっきりWELCOMEするもスルーされる。
そして次には野球部?のような高校生。
こいつは京都の街をたくさん歩いて汗だくの僕よりもさらに汗臭そうなので
心もち、右のひざを広げて(他にあいている場所いっぱいあるよ)とシグナルを送る。
その次は僕よりもさらに大きな110kgは超えているであろうかと思われる力士のような男性。
(来るな、来るなよ~)
祈りも空しく、僕の横の開いている狭いスペースにドッカーーン。
狭かったら申し訳ないので僕はさらに窓際に詰める。
あまりに窓際に詰めすぎて背もたれにはもたれられなくなる。
まあ、大きな男二人、それは致し方のないことだ。
しかーし!
ふと横を見ると、僕が窓際に詰めた事でスペースが広がったのか
力士は悠々と背もたれにもたれている。
僕、前かがみに縮こまる。
力士、思いっきりリラックスしてシューシューと荒い呼吸をしている。
なんとなくかぐわしい香り。
110kgの男、京都の街を散々歩いた僕よりもさらに男プラスオッサンのにおい。
窮屈さと息苦しさでだんだんと気分が悪くなる。

ああ、早く京橋に着かないものだろうか?
20分足らずの時間が非常に長く感じる。

さすがの冷房ギンギンの京阪特急も僕と110kg男が座ると
さすがにその周りだけ、異常なほど気温が高くなっている。
僕、だんだんと汗をかいてくる。
気が付けば110kgはもう汗だく。
顔中から滝のごとく汗が噴出している。
110kg、おもむろに胸ポケットからセンスを取り出す。
(なんや、センス持ってるなら始めから出せよ、デブ同士涼しくなろうや)
隣の男性のセンスの爽やかな風のおこぼれを期待する。
(あ、そういえば僕もカバンの中にセンスあるやん。)
カバンからセンスを取り出そうとするとそこには葬式用の真っ黒のセンス。
これはナンボ何でもここでは出せない。
デブ同士狭そうに座っている、しかも背もたれにももたれられずに
前かがみに座っている小さいほうのデブが葬式用のセンスを取り出したりしたら
どんなにか奇妙で怖い光景だろう。
僕は我慢して隣の男性のセンスの風のおこぼれで涼を感じることにする。

でも、全然涼しくない。
風のおこぼれは来るものの、かなりあったかい。
まるでヒーターの風のよう

暑さと苦しさと緊張とで汗はさらに噴出する。
(あと10分ちょっとの我慢)と自分を励ます。

しばらく我慢するとさらに次の苦しみに気付く。
僕の体臭と足と110kg男の体臭と足とが混じったそのシート。
さらに何ともいえない、いや我慢の出来ない匂いが漂ってくる。
センスを動かすたびに漂ってくるこの匂い・・・・・
シューシューと音を立てて呼吸をするたびに漂って来るこの匂い・・・・

お前・・・・・・
ニンニク思いっきり食ったやろ

昇天・・・・・