大阪人、当然たこ焼きは・・・

こんな商売やってるともう、どんな車も良く見えすぎて
「どの車も欲しい」ってなってしまう。
でも、なんとなく「商品」の感覚が先に立ってしまうためか、
それとも、どんな車を購入しても乗る時間がないためか・・・?
なんとなく、自分の欲しい車は購入しないで今まで過ごしてきたのです。

でも、乗る時間がなくても、たとえ商品だとしてもどうしても欲しい車がある。
どんな車かというと、車の品質もさることながら、
前オーナーが手塩にかけて大事にされてきた車。
今回はそんな車が委託だけど入荷するのです。

僕の経済状態ではこの車の所有者になることは無理なんだけど、
今日はその車のオーナーから、「欲しい人があったら売って」という依頼を受け、
夕方にこの車を預かってきたのであります。
夕方からの時間、無理やり撮影したけど、ちょっと写真が良くないので
明日、撮影のし直しです。
メチャ格好いいよ。楽しみにしておいてください。
でも、明日の天気が心配

夜に息子から携帯に電話。
「お父さん、何時に帰ってくる?今日はたこ焼きやで」
土曜日ぐらいからたこ焼きが食べたくて仕方がない。
プロのたこ焼きは美味しいんだけど、
持って帰ってくるとふやけてしまって独特のぱりぱり感が失われてしまう。
「外はカリカリ、中はトロトロ」こんな出来立てのたこ焼きが食べたい。
お店で美味しいたこ焼きを食べさせてくれる店はあるんだけど、
残念ながら僕にはグニャグニャすぎて、「美味しい」とは思っても自分の好みとは違う。
やっぱり、自分好みのたこ焼きは自分で作るしかないのだ。

ということで実家からたこ焼きのプレートを借りて
(大阪人のくせにたこ焼きを持ってないのです)
家でプロのたこ焼きにチャレンジです。

帰って来るのが少し遅くなったので嫁も子供も食べ終わっています。
ということは、21個焼けるこのプレートで焼けるチャンスは1回。
それ以上焼いても食べきれるわけはなく、
この1回でイメージ通りのたこ焼きを完成させなければなりません。

生地の濃すぎるのは禁物です。
どうしても中身がごわごわしてホットケーキのようになってしまう。
ちょっとシャブシャブぐらいがちょうどいいのです。
あくまで、外はカリカリ、中はトロトロです。

生地の濃度、出汁、タコを始めとする具材の準備はバッチリ。
鉄板に粉を注ぐ嫁の手は緊張気味。
粉の量に対して少な目の玉子、塩味控えめの出汁を混ぜた生地は
熱を加えてもギリギリ固まるぐらいの固さ。
これ以上固かったらホットケーキのようになるし、
これ以上薄かったら固まりません。

多めの脂を引かれた鉄板に勢い良く生地が注がれていきます。
あふれるほどの生地の中に大きめに切ったタコ、天カス、青ネギ、紅しょうが。
具はいたってシンプル。
あくまでも生地の美味さと焼き加減の完成度で味わいたい。

ひととおり具材を入れ終わったたこ焼きの生地がグツグツと煮えます。
ここでひっくり返すタイミング。
これ以上早かったら、うまくひっくり返せないし、
これ以上遅かったら、中身まで煮えてしまってきれいな丸になりません。

ほどほどのタイミングでひっくり返したつもりが・・・・
すでに焼き色はこんがり・・・・
鉄板の温度が熱すぎたのかもしれません。
いや、まだフォローは効きます。
そこから焼き具合を均等にするためにたこ焼きを竹串で触っていくタイミングで
追い生地をちょっとだけしてやるのです。
こうする事で形も丸くなり、中身の割には外の焼けすぎた風味が抑えられます。

追い生地を打ったたこ焼き、だんだんときれいな丸になりました。
でも、たこ焼きの真ん中に具が集まっているのではなく、
ネギや紅しょうががたこ焼きの外から見えるほど具が偏ってしまったのです。
こうなると見た目が美しくないばかりか、
僕には味までが「変」になってしまうのです。
美しくなければたこ焼きではないんです。

それでも諦めずにコロコロまわして、ころあいを見計らってお皿に上げていきます。
ここまで焼き始めてから約15分。
少な目のソースとマヨネーズと青海苔を振ってひとくち。
ウーン・・・・・

外はカリカリ、中はトロトロ。
えーっと、外はカリカリ、中はトロトロ。
でも、なーんか違う。
こんなんと違うねん。
今日も敗北

やっぱり、プロはすごいなあ。
ただ今、ヤフオクで業務用の銅板のタコ焼き機物色中。