関空フェスティバル

今日は久しぶりのソフトネタです。

近頃は若手の入社もあってお休みできる機会も増えてきたわけです。
ということで先週の土曜日の午前中は関空ソフトボールフェスティバルに行ってきました
有名コーチによるソフトボールクリニック、研修大会など企画が盛りだくさん。
僕自身は日本が世界に誇る大投手=西村信紀(現IPU監督)に
ファストドロップを講義してもらうのが目的で出かけました。

朝9時前になみはやグランド入りです。
元々、仕事の都合もあり、午前中のみの参加の予定だったので
フェスティバルに参加できる時間は3時間。
この3時間の中で何とかファストドロップを伝授してもらわねばなりません。
チームとしての会費は払っているものの、
人の技術を世界の大投手にタダで教えて貰おうという図々しい企みです。
そんな虫のいい話がまかり通るかどうか・・・・?

会場を見渡すと参加者は約100人。
この中で一体どれぐらいの人数が西村投手のコーチングを目的にしているのか?
午前のメニューの最後にピッチング教室があるのだけれど、
たくさんの参加者がいる中、ピッチングクリニックの時間枠の中では
僕だけみっちりと教えてもらうことはままなりません。
そこで・・・・
休憩時間中に本部席に座っている西村投手に思い切って話しかけてみることにしました。
僕「あ、あのー、に、西村さんですよね」
西村投手「はい?」
僕「こ、高校生のときからずっと存じ上げておりました」(なにを言うてんねや)
僕「えーっと、ぼ、ぼ、僕もずっとピッチャーやってます」(しっかり言わんかい!)
僕「ちょ、ちょっと、ドロップが、う、うまく投げれないんで見てもらえませんか?」
めっちゃ緊張します。声は震えてます。
うーん、松嶋奈々子の前でも、もしかしたらこんなに緊張しないかも・・・?
誰の前でもそんなに緊張することはあまりないのですが
ソフトボール界の実績のある人と話すともうダメです。
そういえばジャパンの馬場投手と話したときも同じような感じでした。

西村投手「ああ、いいですよ」
(な、なんて気さくないい人や、話しかけてよかった)

ということで世界の西村投手の前で僕のションベンドロップを4,5球。
西村投手「ああ、まるっきりライズのフォームですね、そのフォームでは落ちないですよ、
もっと、後ろ(バック側の軌道)を小さくしないと、いくら手首をひねっても落ちないです」
ということで、意識してやってみるも、やっぱり全然落ちない。
何じゃかんじゃで約10分近く非常に親切に教えていただいた。
西村投手「ドロップはブラッシング前(体の後ろ)にリリースする意識でいいんです。
ライズが前方で放すならドロップは後ろで放すといいですよ」
結局、その数分のクリニックの中でドロップのコツをつかむのは無理でしたが、
一つ明確に分かったことがありました。それは・・・・
今のフォームではドロップは無理だと言うこと
そういえば、先月、元ジャパンの馬場投手にも同じ事言われたような気が・・・・
やっぱり世界レベルの人2人に言われるって事はこのままでは無理なんやろな。

その後、ピッチング講習のデモンストレーションのウォーミングアップで、
西村投手が高校生の国体大阪代表のキャッチャーに向かって投げてました。
おおっ!あああっ!
もう、半端やない!!
ライズ、ドロップ、スライダー、チェンジアップ。
現役の国体少年代表のキャッチャーが投球練習のタマを取れない。
とても40歳を超えて人間の投げるタマだとは思えない。

思えば僕とは3歳違い。
3年前の僕がここまで投げられたかと言うと・・・
もう、全然
月とすっぽん。太平洋と菰池(誰もわからんか?TAKAYUKIさんしか分からんな)

でも、あのピッチング見てかなりの勇気をいただきました。
全盛期握力100kgの人と同じタマを投げるのは無理やけど、僕も投手歴は25年。
これでも関西学生リーグ当時はそこそこやったんです(速さだけやけど)
もうちょっと、もうちょっとだけ、努力したら何とかなるのかも?

でも、今年は6月、7月で元ジャパンの投手2人に教えていただきました。
盆と正月がいっぺんに来たような感じです。
忘れられない年になりそうです。