しめ

ちぃっとだけ、呑んで来た。
呑んだ店であまり食べなかった。
ほんで帰って来てから腹が減った。
家に帰るとカレーがあった。
でも、今から食べると太るので我慢した。
それでも、嫁さんが作ってくれたカレー、
物凄く美味しそうなスパイシーな香りが鼻をくすぐる。
一口だけ味見をした。
強烈に美味い。
炊飯ジャーを開ける。
子供の弁当のご飯をキープしなければならないないので、
出来ればご飯が少ないことを願いながら、
それでも危険な期待を持ってジャーの中身を覗く。
ジャーにはピンピンに米粒が立ったピカピカのご飯がいっぱい。
カレー1杯ぐらいなら十分に子供の弁当の分も残る。
「食べたらあかん」と思いつつも、
茶碗半分だけの量をお皿によそう。
一口だけ、米を味見する。
ピカピカに光ったご飯、見た目の期待通りにすごく美味しい。
これにスパイシーなカレーをかけたらどうなるのだろう?
ちょっとだけカレーをかけて見る。
赤色に近いカレーの見た目と香りとが五感を刺激する。
一口、口に運ぶ。
「ああ、おいしい」
実は空腹だったのを思い出す。
さらに一口。
なおさらに美味しい。
もうこうなると、お酒で麻痺された満腹中枢は吹き飛んでいく。
んん?もうおわり?
再び皿を持ってジャーに向かう。
結局、子供の弁当の分、ギリギリを残してもう1杯カレーを食べる。
ウーン、満足。
こうして僕は白熊並みの体重を維持しているのです。