真っ黒の目刺しと塩昆布のおにぎり

9時半ごろ会社で話をしていたら、けたたましいサイレンの音。
外を見ると消防車が自分の自宅の方に向かって走っているではありませんか?
方向が同じだからと言って自分の家が・・・とは思っていなかったけど、
会社からすぐ近くの自宅の近辺でサイレンが見えました。
娘と嫁は不在にしていたので自宅には小学生の息子が1人。
心配になって電話をしても応答がありません。
嫌な不安が募ります。
でも、すぐに電話がかかってきました。
「お父さん、今から帰るからな」
「うん・・・」
と、不安そうな声。

それでもすぐに帰れずに、結局帰ってきたのは10時過ぎ。
2階に上がって息子の様子を見に行くと・・・・
すでに寝ていました。
息子の顔を両手で覆って
「いつもゴメンな・・・」
しばらくの時間、寄り添いました。

下へ降りてきて冷蔵庫からビールを出しました。
お腹は減っているけど、この時間から本格的に食べるわけにも行きません。
台所を見ると嫁が用意していた目刺しのパック。
魚の干物は大好きなので、もう嬉々としてフライパンで焼きます。

余談ですが小さい魚の干物はフライパンです。
網で焼くと水分が飛んでしまうのでパサパサになります。
焼けるまでしばらくの間、パソコンで明日の出品をチェック。
うーん・・・明日はあまりいいのが出てないなぁ・・

熱中して見ていると何か変なにおい・・・
そうなんです、目刺しを焼いているのをすっかり忘れてました。
台所にこもる煙と真っ黒にこげた目刺しを見て、
たった今、嬉々として目刺しを焼こうとしていた自分のことを
すっかり忘れて次のことをしている自分に、ちょっと不安になりました。
火事ってこうやって起こるのかもしれません。

真っ黒にこげた塩辛い目刺しと、
息子の残した塩昆布のおにぎりを食べながらビールを飲んでいると
「生活習慣を変えなければならない」
と、つくづく思う今日この頃でした。