大事なのは・・・

佐賀県武雄市の病院で入院していた板金業宮元洋さん=当時(34)=が、
暴力団関係者と間違われ射殺された事件で洋さんの妻篤紀さん(35)は
初公判を前に心境を語った手記を発表した。

あれから4カ月が経ちました。
あの日の朝、病院で無念の死をとげた洋君は、
司法解剖などに時間がかかり全部を終えて、
家に帰って来たのは夜も遅くでした。
それから通夜を迎え、弔問客がお帰りになった後、
私たち家族は洋君に取りすがって過ごしました。
まんじりともしない時間でした。

そのうち10歳になる長男が洋君の掛け布団の中に入り、
直接洋君の身体にすがり付きますと9歳の弟も同様に掛け布団の中に入り、
洋君の頬を撫で手を繋ぎすすり泣きました。

そのまま私たちは朝になり葬儀会場へ行く時間を迎えました。

想えば、あの夜が、私達親子4人で水入らずで過ごした最後の夜だったのです。
今はすがろうにも遺体もありません。

(中略)

私達家族は、一家の主人を失ってしまったのです。
環境が性格を作るとも聞いていますが、自分たちを守ってくれる、
かけがえのない父親と一瞬にして死に別れさせられてしまった、
私の子供達は、最悪の環境に置かれました。
笑顔も減り、口数もめっきり少なくなりました。
これからの将来、子供達がどうなるのか考えたとき、
それは言葉では言い表すことが出来ないほどの苦痛と不安で頭がいっぱいになります。

私達は運命を変えられました。
あの世と言う場所があるとするなら、
洋君はさぞ無念さでいっぱいになりながらそこに居ることでしょう。
洋君には将来もあったし、夢もあり、仕事もようやく軌道に乗ったばかりの時でした。
私は悔しいです…。

手記全文

この記事読んだら胸がかきむしられる思いがした。
自分がこの被害者の立場だったら・・・

この記事は不意の銃弾に倒れたその家族のことを書いた記事だけど、
こういう事件は二度と起こって欲しくないです。

残された家族の事を考えたら今は死にたくないし、死なしてもあかん。

僕らはいつも「死ぬこと」「死なせること」に直面していることを忘れたらあきません。

メタボ満開の体でお酒飲んでたらあかん。
一般道で必要以上のスピード出して運転したらあかん。
車は常に凶器になることを忘れたらあかん。

自分の体は十分にケアしないとあかん。
周囲の人のサインも見逃したらあかん。

運転するときは最大限の注意を払わないとあかん。

人間は無力です。
世界中の人を救えるわけではありません。

大事なのは自分と自分の家族と周りの仲間のその将来。
「死ぬこと」「死なせること」のない様、
その事はいつも気にかけていたいです。