出会いは大切です。

先日、ベンツのS500Lを見に来られたお客様がいらっしゃった。
初めての、しかも結構年配のお客様であったが、
波長が合うというのか、かなり話も弾んで楽しい時間を過ごさせていただいた。
その日は「検討して連絡する」との事で、一旦帰られた。

翌々日、そのお客様から電話があった。
「出来たら購入したいんだけど、もう1件だけ見に行かせて」
そのお客様の現在乗られているお車の車検の期日が少ないので、
「代車を用意させていただくので、是非当店でご購入下さい」
と、言って受話器を置いた。

なかなか御返事が来なかったので、電話してみた。
でも、繋がらなかった。

数時間後、電話があった。
「ゴメン、こっちの方で決めてしもうたわ」
お話を伺うと、当社在庫のベンツと同じぐらいの条件の車だったけど、
もう1件のほうで決められたらしいのだ。

すごく落ち込んだ。
成約していただけなかったことにも落ち込んだけど、
大きく落ち込んだのには他の理由があった。

初めてお店に来ていただいた時に、話も弾んで、
帰り際に会社の名刺を頂いた。
「お電話させていただいてもよろしいのでしょうか?」
という僕の問いに対して
「ええよ、いつでも電話してきて。2,3日中に返事するわ」
と、答えてくださった。

どうして、ご来社の翌日、電話できなかったのだろう。
品質と価格では変わらなかったらしい。
でも、選んでいただけなかったという事は
うちよりも他のお店に対する期待の方が大きかったのかも知れない。
「うちで決めたい」
あそこまで言って頂いたのに・・・・

まだまだぜんぜん足りない。
お客様の購入に対する気持ちと同じぐらいの思い入れを持って
一人一人のお客様と接していきたい。
もっと、一つ一つの出会いを大切にしたい。