売ることよりも・・・・

はい、こんばんわ。
正月も明けて今日は10日。
いよいよオークションも本格的になり、これからが本番ということろ。
でも、初荷のオークションは毎年のことやけどハンパなく高っけ~。
今日はご祝儀相場。
うちの店頭価格より高かったかも・・・・?
そんなこと考えたら火曜日のレガシィがまだ悔いが残る。
中古車は買うのが難しいね。

僕ら業者がこんなに買うのに苦労してるってことは
ユーザーの皆さんはもっと苦労するんやろうね。
安くて良い品物・・・
誰もがこれを求めているんやろうけど、
なかなか安くてよいものにたどり着けない。
というのは情報がものすごくわかりにくくなってることに原因がある。
もし、GOOのスタッフがこれを読んでたらこういうことも頭に入れておいて欲しい。

僕ら業者がオークションで仕入れるときはスタート値が表示されていて
それぞれの車に査定書があって、購入する業者は明確な情報を得た上で
仕入れするかどうか、あるいはいくらなら仕入れるかを判断できる。
出品票には走行距離などの客観的な情報だけでなく、
加修の跡、細かな傷、内装の状態まで明記されているので、
同年式、同走行距離の車でもそれぞれ異なる値打ちがあるのを把握できて
ある程度安心して購入できる。
万が一、隠された瑕疵があったとしても明確なクレーム基準があるので
オークションのルールに従えば、大きな損害を受けることはない。
業者はある程度、保護された上でリスクが回避できるのだ。

ところがユーザーにその情報が公開されているのだろうか?
隠そうとしているのかどうなのかわからないけど
商品についての情報の公開の義務はなく、商品の表示方法についても明確にされていない。
ユーザーは距離や年式などで、その商品が安いのか高いのか判断するしかない。
それどころか価格の表示方法すら不明確になっている。
一つの販売方法なのかどうなのかわからないけど、
「本体価格を安くして諸費用を高くとる」
こんな手法もここ数年で主流になってきている。

総額で同じ価格だとしてもどんな保証がついていて、
中古車に対してどこまで整備してくれるのか?
それすらも明確に表示されていない場合が多い。

えー?新車が半額?
何のことやら全然わからない。
本当に新車が半額で買えるの?
そんなわけはない。
これでは買うユーザーは高いのか安いのか判断できない。

そんな新しい購入の方法が出てきても、そのシステムを考えているのは売る側で
結局「売る側」がいかに儲けるかを考えているだけのシステムである。

だから、ユーザーは無難にディーラーで購入する。
ディーラーで買っていれば、少々高くてもだまされることはないと考える。
安心出来るような気になる。

でも、このままでエエんか?
長くてもたった1,2ヶ月在庫するだけの我々業者が
購入すると「少なくとも5年は所有したい」と考えるユーザーに対して
自分が知っている情報を伝えなくてエエんか?

勘違いしたらあかん。
そろそろ理解せなあかん。
我々が買う(仕入れる)のに苦労するのではなく、
ユーザーが買うのに苦労しているのだという事を。
売ることよりも、ユーザーの皆様が購入することの方が難しいという事を。

ユーザーに向けて全部情報公開する大手異業種が出てきたりしたら
隠して販売する専業店はそのうち必要とされなくなるで。