ちょっとまじめに・・・2

日本人の生活を変えたある商品・・・
それは一体なんでしょうか?

昔、日本人にとって生涯で一番高い買い物は家でした。
そしてその次は生命保険。
これは人によっては住宅ローンに匹敵する支払額ですね。
第3位は、車だったんです。
家、生命保険、車の優先順位で人々は支払いを続けていたんですね。
生命保険は入っていても「家を買わずに車を買う」そんな人もいましたね。
「家よりも車」そんな時代があったのです。

ところが20年前、ある劇的に世界中の人の生活を変える商品が出現。
それは一体・・・・?

それは・・・・携帯電話です。

20年前の携帯電話は一部のビジネスマンにのみ必要とされる高価な持ち物でした。
”携帯電話を持っているだけでお金持ち”
そんな時代が懐かしいです。

ところが、ここ昨今、携帯電話は劇的に値下がりしました。
学生でさえ、持てる金額になりました。
そうなるとみんなこぞって携帯電話を持つようになりました。
一旦、手に入れてしまうと、携帯電話がない生活など考えられなくなりました。

値下がりしたとは言っても、良く使う人なら月の支払いが2万円近くになる事は当たり前。
それでも、家族のそれぞれが携帯電話が当たり前のツールになりました。
これが一家に3台あったらどうなるんやろう?
1ヶ月の支払いは6万円。
そんな家庭も珍しくないんではないでしょうか?
(現にうちがそうです)

毎月の支払いが6万円。
夫婦が20年、子供はいずれ自立するだろうから10年使い続けたとして、
6万円×12ヶ月×10年プラス4万円×12ヶ月×10年=1200万円。

世の中で一番高い買い物はやはり家。
その次は・・・・もしかしたら携帯電話かも知れません。

反面、バブル時代と比較してお父さんの給料はどうなったのでしょうか?
いや、むしろ、下がった人も多いはず。
特に商売をしている人は、自分が売っている商品は売れないのに
一家の支出は6万円も増えている。
こんな人も少なくないのではないでしょうか?
携帯電話の出現で商品が売れないのに、携帯電話の支払いで逼迫する。
そんなケースがここ20年で出現しているのです。

そもそも、携帯電話は本当に「必要なもの」なんでしょうか?
ほんの20年前までは「なくて当たり前のもの」だったのが、
一旦使ってしまうと、「なくては不便なもの」になっています。

「車を持っていても携帯電話は持っていない。」
そんな人は少ないはず。
逆はたくさんいるんですけど・・・・・

これは「携帯電話に支払う金はあっても車に支払う金はない。」
そういうことを表しているような気がします。
20年前に比較して、本当に必要なものが1アイテム増えたのです。

ならば、車は必要ないのでしょうか?
いや、今でも家族の移動の手段としては車は必需品。
一家に1台はやはり必要でしょう。
でもね、あくまで「一家に一台」なんですよ。

では、その「一家に一台の車」はどんな車が必要なんでしょうか?
フェアレディ?GT-R?ロードスター?
こんなん買ったら、奥様にメチャクチャ怒られそうですよね。
やっぱり「みんなで乗れて便利な車」になってしまうわけです。
となると、1BOX、軽自動車、コンパクトカー・・・・
この順番になってしまうのでしょうか?

「必要だから車を買う」当たり前のことです。
「欲しいから車を買う」これももちろん当たり前。
でも皆さん、本当に欲しい車を買っていますか?

やっと本題に入ってきたところでつづく・・・・