南紀勝浦旅行記最終編

この話、引っ張りすぎやな・・・
書いてて自分でも飽きてきたのでそろそろ終わりにします。
あ、車の話、全然やってないけどちゃんと営業してますんで

翌日の朝食はバイキング。
もう、どっちかというと朝食はバイキングの方が安心。
普段は朝ってあまり食べないんやけど、好きなものを好きなだけ食べられるバイキングは
もう、朝からご飯3杯ぐらい食べてしまいます。

朝食を終えてチェックアウト。
計算したらやけに安い。
おもむろに明細を見ると、食事時や部屋で飲んだビールが伝票についていない。
「あの・・・飲み物、付け忘れてますけど?」
すると支配人が飛んできて
「これは私からの気持ちです。ご迷惑をおかけしたので・・・」との申し出。
娘が怪我をしたのは気分が良くないが、ここまでしてもらうとなんだか悪いような気がしてきた。
でも、一部屋目と二部屋目の両方の仲居さんに心付けを渡したのでまあ、チャラか?

船に乗って再び、勝浦の漁港。
無計画の旅行、ここからどこに行こうか悩んだけど、
息子のたっての希望で、再び亀の船に乗って「ホテル浦島」に日帰り入館した。
亀の形をした船に乗って行くところといえば竜宮城なのだが、なぜかホテル浦島。
このホテルは勝浦随一の宿泊施設で、なんと大浴場が7つもある。
日帰り入館でも500円という良心的な価格で7つのお風呂すべてが楽しめる。
でも、一つのお風呂にも入らず、お土産とゲームセンターに行っただけで浦島を後にした。

港に帰ってきたらお昼ご飯の時間。
もう、中途半端なマグロはイヤなので他のものを・・・となった。
「ステーキハウスひのき」は以前にも行って、美味いのは分かってたけど、ちょっと高い。
なので、台湾料理「美味館」というお店に入った。
お昼時なのにお店は閑散としていた。
メニューは本格的な台湾料理。100種類ぐらいあったんとちゃうかな?
目移りしたけど、シンプルなものが食べたかったので、
お昼のサービスメニューのラーメンセットを3つと唐揚げを1つ頼んだ。
基本のラーメンは醤油ラーメンと台湾ラーメンから選択。
セットのご飯物はチャーハン、中華飯、天津飯、マーボー飯、回鍋飯。
ラーメン2つと台湾ラーメン1つ、ご飯物はチャーハン、天津飯、マーボー飯。
セットの値段は650円、でもすごいボリューム。
味は、シンプルな味付けだけど、結構美味しかった。
この店、大阪にあったら結構流行るんとちゃうかな?
中途半端なマグロ屋さんが流行って美味い台湾料理が流行らん。
これも観光地ならではやね。
それでも、シーズンオフはしんどいんやろな。

もう、大満足し、2泊目の太地温泉「花游(かゆう)」へ向かった。
ここは直前予約にも関らず、希望通りの部屋が取れたので少し期待した。
チェックインは3時から。
ちょっと早めに着いたのでプールにでも・・と思ったのだが、
子供達はテニスを希望したのでテニスをした。
僕がテニス?
多分、世の中で一番テニスに縁遠い男の部類に入るであろう僕のテニスは
それはもう悲惨なものだった。

やがてチェックインの時間が来たので部屋に入る。
部屋は二間続きで結構広く、4人でも十分。
部屋に入るまでの廊下からは鯨博物館のシャチが見え、部屋からは熊野灘が見える。

ただ、この旅館、スタッフが全員若い。
部屋の担当も若い女性。
若い女の人、嬉しいんだけど今日は部屋食、ちゃんとやってくれるんだろうか?

テニスで汗をかいたのでやっぱりビール。
で、そのまま1時間ほどウトウト。

目が覚めたら子供が釣りに行こうといったので、太地漁港に釣りに行った。
釣り場はいくらでもあるが、子供同行なので相場も良く車が横付けできる太地漁港を選んだ。
漁港近くで釣りえさのアミエビと太地名物のてつめん餅を仕入れた。
てつめん餅、大福のようなお菓子だが半端なく柔らかくて上品な味。
お餅は大きめで1個80円、かなりのボリューム。
ただし、日持ちはしないのでその日のうちに食べるならともかく、翌日のお土産には不向きか?
でも、かなりのオススメ。
分かりにくい場所にあるのだが、一度食べてみてください。

やっぱり太地の海はいい。
漁港といえど水は本当にきれい。
大物を期待したいところだが、しょせんサビキ釣りなのでアジでも釣れればよしとしよう。
早速仕掛けを投入。
退屈しない程度に木っ端グレやカワハギの子供、サンバソウ(石鯛の子供)が釣れる。
しかし、どれも10cm未満なので全部リリース。
時間はすでに6時。
もうそろそろ帰らないと夕食に間に合わない。
でも、子供は「大きいの釣るんや」と言って帰ろうとしない。
どうしたものか?
悩んだ挙句、苦肉の策でサシアミ(刺しえさ)を買ってサビキの仕掛けにエサをつけた。
エサをつけると面白いほど魚が針に食いついた。
先ほどまでとは違い、ちょっと大き目のグレやベラが上がってきた。
それでも、ホテルに持って帰るほどではない。
諦めかけて帰ろうとしたその瞬間、息子の竿が大きく海面に沈み込んだ。
仕掛けは市販のサビキ仕掛け、ハリスは0.6号。リールも巻けないほど強い引き。
タマ網も持ってないし、これは上がってこないか?
でも、2分ぐらいの格闘で上がってきたのはなんと30cm近いタカノハダイ。

ホテルに持って帰って頼み込んで活け造りにしてもらった。

タカノハダイ、不味と言われるも、やっぱりきれいな海で育っているものは美味い。
他のどんなお刺身よりも美味かった。

ただ、この日は僕の大嫌いな部屋食。
部屋食が何が嫌いかと言うと、配膳したり片付けたりのバタバタした雰囲気と
タイムリーに料理や飲み物を持って来てもらえないのが好きではないのだ。
料理は素晴らしかったのだが、
残念だったのは料理と飲み物を持ってくるのに時間がかかったこと。
それに・・・なんとお吸い物に味が付いていなかった事。
何の味もなければ、出汁も出ていない。まるで白湯。
若い仲居さんに伝えて吸い物を引っ込めて貰った。
しばらくしたら、仲居さんがお詫びのフルーツの盛り合わせと吸い物を持ってきた。
どうやら料理を作る人が味を付けるのを忘れていたようだった。
吸い物を一口飲んだ。
すると、まろやかなだしの素の味がした(笑)
どうやら、この旅行、吸い物には縁がないようだ。

食事を終えて風呂に行った。
風呂は大した事なかった。
当然、露天風呂からは女風呂は見えなかった(笑)

翌日は子供の盆踊りがあるので渋滞を避けて早めに宿を後にした。
帰り道も山道を通ることなく、太地から42号線に出て海沿いルートをとることにした。
串本、周参見をまわって帰ったが景観も良く、海もきれいなのでドライブが楽しかった。
田辺バイパスのところで渋滞したので降りたところから山側のルートを走った。
なんとこれが大成功。
みなべインターまで短時間でたどり着いた。
帰りは4時間ほどで堺に帰ってきた。
実家に預けていたチュウケンは僕達の姿を見て走り回って喜んでいた。

結局、今回はどこにも観光せずのんびりと過ごした。
一度も海にもプールにも入らなかった。
たまにはこういう旅行もいい。
かなりのリフレッシュになった。

太地に行ったのでお土産は鯨尽くし。
店長ととさしんに「鯨食べる?」と聞くと
「はあ、あまり食べませんねぇ」とそっけない答え
新人北野だけが「食べたことないけど食べたいですぅ」
北野君、株上昇中
店長、とさしん、大幅下落

あ、営業やってますんで