校区大会

また、ソフトボールの話題を一つ。
今回は僕のことじゃなくて子供のチームのことです。

堺市には校区大会というのがあります。
簡単に言えば高校野球で言う地方予選のさらに予選みたいなもの。
校区大会、ブロック大会、市の大会・・・と続いていくわけです。
もしかしたら1年を通じて一番大きな大会でもあります。
必然的に子供だけでなく父兄のテンションも上がります。

普段はバッテリー以外は土日のみの練習なのですが、
今回はほとんどの子供達が平日練習にも参加して
この大会に挑みました。

3チームのリーグ戦、2勝すると文句なしの校区優勝。
昨年は不運もあって代表に残れなかったので、
今年はなんとしてでも勝たせてあげたいです。

しかし、結果から言うと1勝1敗で残れませんでした。
1試合目は実力の上のチームに何とか勝ちましたが、
2試合目にノーヒットノーランで大差負けしました。
今回のチームは実力的には3チームの中では劣っていたかも知れません。
だから普段の実力の100%に近い力を出さないと勝てるはずはありません。

プレーするのは子供達自身です。
大人でもそうだけど、普段の実力を発揮しようと思えば
「やらされてる」ではなくて「楽しんで」プレーすることも必要です。
また、チームプレーなので仲間のことも思いやり、
凹んで実力を出せないメンバーがいれば、
皆で励ましあって試合の流れを作っていくことが必要です。

だから僕は試合中は一切怒りません。
試合中に怒っても子供は凹むだけです。
自分から前向きにやれるとは思ってません。
前向きに楽しんでやれないと実力は出るはずはありません。

子供は試合や練習での経験を通じて、
自分で考えて個人の力を伸ばし、
ケースに応じてのプレーを理解し、
ソフトボールの実力を育んでいくのです。

たとえ負けたとしても
「悔しい」
「もっとうまくなりたい」
「でも、楽しかった」
と思えれば絶対に次につながります。

ところが、そこは子供のこと。
一旦凹むと、なかなか復帰できない子供もいるわけでして・・・

もう一度言いますが、プレーするのは子ども自身。
大人はそのお手伝いをするだけです。
もちろん「厳しさ」も必要だけど、
怒るばかりでは逆効果になることもあるかもしれません。

僕は大人のチームやけど
今まで2チームの監督を経験しました。
1チームは女子の監督だったけど、1チームは自分でもプレーしていました。
監督って大変です。
グランドや道具の手配、試合や練習の時にはメンバー全員への連絡。
監督やりながら投げていたこともあったので、
試合の時には「勝ちたい」という思いから
自分の価値観を他のメンバーに押し付けたりしました。
若かったこともあって試合中に怒鳴ったりもしました。
でも、やっぱりそんなチームでは強くなるはずはありませんでした、

「厳しく」やっても「楽しく」なれると思っています。
「楽しく」やったからといって「生ぬるく」なるとは思ってません。

結果はもちろん大切やけど、もっと大切なのは「次につながる」こと。
中学に上がってもソフトボールをやっていて「良かった」と思ってもらえること。
プレーだけでなく、人間関係、社会性なども育んでいける場になればと思います。

そうなればチームに魅力も増すだろうし、
地域の子供達がもっとたくさん入ってくれると思います。
そんなチームが「強く」なると思ってます。

会社も同じやったりして・・・