SX4レポート①

最近の日本車は「良い車=売れる車」という図式が必ずしも一致しない。
例えばトヨタから発売されると普通の車でも結構売れたりする。
逆にマツダの車は良い車でもあまり売れなかったりする。

SX4も発売後1年経ったが、販売台数で苦戦が続いている。
イタリアのフィアット社と共同開発したスズキの世界戦略モデル。
コンパクトカーとSUVの長所とデザインを組み合わせた
クロスオーバービークルという華々しいデビューを飾ったものの
現状の日本市場ではあまり受け入れられてないようだ。

この車、フィアットとの共同開発でイタリアでは
「小型クロスオーバーが人気」という事情も後押しして
結構な売れ行きらしい。
雑誌の評価も高いようです。

では、なぜ日本で売れないのか?
それはデザイン?それとも中途半端な大きさ?
もしかして理由の一つに「スズキが発売しているから」
という事情があるかもしれない。

日本では「スズキ=軽自動車」というイメージが強すぎるんですよ。
スイフトは発売された時、その強そうなデザインと
少し後にスイフトスポーツがWRCに参戦したこともあって
車のイメージが格段に上がったよね。
こういう戦略は非常に大切。

スズキにすれば、エスクード、スイフトに続く世界戦略第3弾ということで
国内市場での普通車戦略も狙ったんだろうけど
今のところはイマイチパットしないみたい。

でも、今年からWRCに参戦するみたいだし、
SX4スポーツDOHCターボ250PS6速マニュアルなんてのが
発売されたら一般的なモデルも後押しされて結構売れるかもね。

まあ、実際にはスズキは車の本場、ヨーロッパ市場を見据えているので
クルマの作りどんどんと良くなってる。
ひところの軽自動車のイメージとは趣を異にしている。

ところが、国内では売れない。
当然、中古車も売れない。
売れないということは悪い?
いやいや、そんなことはありません。
めっちゃ、エエ車です。
そりゃあ、色んな人の色んな好みもあるし、
元々が2000ccで180万ちょっとの車なので完璧とは言わないですよ。
でも、「150万の予算でコンパクトカー」で妥協している人には
もう、色んな「妥協」が満足に変わる車ではないでしょうか?