自動車保険の落とし穴2

よっしゃ、今日は日付の変わらないうちに書こう。

先日はがれた足の親指の生爪、
痛くもなんともないのだけど、
ちょっと残った爪が、変な形に伸びている。
このままでは足の親指の皮膚にめり込んでしまう。
これがいわゆる「巻爪」ってやつ?

さて、今日は事故の実例編。
登場人物は仮にA子さんとします。

A子さんは所有する車の調子が悪くなったので
馴染みのディーラーに修理に出しました。
修理の期間、車がなくなると困るので、ディーラーに代車を借りました。
ところが・・・A子さん、その代車で追突事故を起こしてしまいました。
慌てて、A子さん、代車を借りたディーラーに事故の報告を入れます。
ディーラーの担当者は
「気にしないで下さい。保険を使って双方の車を治して頂いたらいいですよ」
と、優しい返事。さらに
「代車には自動車保険保険は加入していないので、
A子さんご自身の保険を使ってくださいね」
A子さん、もちろん、自動車保険に加入しています。
でも、どういうこと?
他人の車を借りたときにでも、自分の保険を使えるの?

はい、使えます。
他車運転危険担保特約、または他車運転特約といって
記名被保険者およびそのご家族が、他人 の所有するお車を臨時に借用して
運転中に起こした対人・対物事故、自損傷害事故、
または車両事故 (臨時に借用している車の損害) について、
自身の契約している保険で補償ができるというものがあります。
対象となる借用自動車は自家用7車種。
法人契約は対象外。
国内の損保の自動車保険ならほとんどの場合、
対人、対物、搭乗者の基本契約に自動付帯しています。

A子さん、一安心。
車をつぶしてしまって相手さんとディーラーには申し訳ないけど、
自分の保険を使って双方の車を治すことが出来るなら
まだ、少し肩の荷がおります。

A子さん、ネットで加入した保険なので、直接、保険会社に電話です。
冷静に事故の状況を説明ようとしたその時、
「お客様の契約は今回の事故には適用出来ません」
え?他車運転特約があるのではないの?
「いえ、当社の自動車保険には他車運転危険担保特約はございません」
え?ええーーーっっっ???

結局、A子さん、今回の事故は自腹で修理です。
顧客の保険の内容を確認しなかったディーラーの担当者も悪いけど、
例え、この担当者がA子さんに確認したとしても、
A子さんは自分の加入している保険の内容の保険金額は知っていても、
特約まで把握しているわけではないです。
プロの私達でさえも、
この特約がどの保険会社の商品にも付帯されていると思ってました。

他車運転特約、自動付帯されていない保険会社が数社あります。
代理店飛ばしたら保険料が安くなるのは当たり前だけど、
特約削ってまでっていうのもなあ・・・・
入ってる内容は説明しても、入ってないものに対して
「これは付いてませんから・・・・」
そんなことわざわざ言わないものね。

保険は事故のときに相手と自分を守るためのもの
事故が自分で処理できる人は別だけど、、
ネットや雑誌などの記事を表面的にのみ理解して、
いたずらに保険料を安くするような行動に走ると、
大変なことになることも多いです。
一度、証券の内容を確認してみては?

余談
実はうちの車、追突されました。
修理代は50万超。
相手からは一言の挨拶もありません。
担当保険会社から調査に来て、その2日後に電話がありました。
「当社では6年以上経った車は全損になります、
今回は修理代が全損価格を下回るので全損価格を採用しての支払いになります。
全損価格は新車価格の1割ですから〇〇円の支払いです」

そう、この会社6年以上経った車、つまり平成13年式以前の車は1割の査定額です。
例えば新車価格700万円のセルシオがこの会社の査定額は70万円。
分かりやすく言うと、この会社の保険に加入している人は
13年式のセルシオにぶつかって、全損になるような事故を起こしても
70万円しか、支払われません。
セルシオの実勢価格、300万から400万以上。
差額は自腹です。
ウソじゃないよ。
この僕がこの会社の大阪支店の女性に、はっきりと聞いたもの。
(うちが追突された車はセルシオではありません、念のため)

対物無制限??
なんのためにあるのでしょう?
まあ、どこの保険会社も全損価格と修理価格の安い方を採用して
何とか支払いを少なくしようとするのだけど、
それでも、話し合いで金額に折り合いが付く場合が多い。
ただ、国内損保の多くは「対物超過費用」といって
何百円かの保険料を追加するだけで、今回の事故のように
修理代が全損価格を上回っても、この費用で賄われることも多いです。
ところがこの会社「対物超過費用」の特約は元々ありません。
理由?
僕にも分かりませんわ。

古い車だし、適当なところで折り合いつけて、廃車にしようと思ったけど
この担当女性、「代車代と車輌代合わせて〇〇円しか出ません」
と、交渉の余地もありません。
「当社ではこれ以上の保証は出来ません」
さらに
「それ以上、言われるなら法的措置でも何でも好きにして下ればいいです」
「契約者と直接お話戴いてかまいません」

うーん・・・どっちが被害者や

保険会社に放置プレイされたので、
相手に直接お電話差し上げたのは言うまでもありません。

でも、今日も電話なし。
行儀の悪い加害者に常識の知らない保険会社。
最悪やぁぁぁぁ

この会社、最近は、テレビやネットで宣伝してる国内損保をも凌ぐ、かなりの大手。
この会社のすべての担当がこんな対応をしているわけではないことを祈ります。
でないと、絶対に解決しません。

と、ここまで書いたら日付がとっくに変わってました。