チュウケンの予知能力

それにしても、チュウケンの予知能力はすごい。
夜中になにやら手のひらに生暖かい感触。
ん?ふと目が覚めると、チュウケンが僕の手のひらを
ペロペロと舐めていた。
塩分補給?
おー、よしよし。
ちゃうがな!そもそも何で君、家の中におるの?
玄関を見ると、仕切りは無残に破壊。
そう、彼はまたも、玄関の仕切りを突破して
家の中に入ってきたのでした。

おいおい、何してんねん。
はよ、玄関に行かんかいな。
首輪を持って玄関に連れて行こうとしても
踏ん張って部屋の中から動こうとしません。
まあ、今日はしゃあないか?
その辺で寝とき。
でも、チュウケンは落ち着くことなく、
僕の寝ている周りをぐるぐる回ったり、
嫁の寝ている2階の部屋のドアをガリガリ引っかいたりします。

何してんねんな、寝られへんやろ
家の中で居てもエエから寝やんかいな!

数十分後・・・・・・・
ゴロゴロ、ドーン!!
バラバラバラバラッ

物凄い轟音の雷と雹が降ってるのかと思うほどの豪雨。

そうか、このことを予知して家の中に入ったんやな。

今しがた、嫁に聞いたら、
僕が気付く前にも家の中に入って来て、
夜中に玄関に無理やり出したらしい。
ということは僕が気付いたのは2度目の突破。
そして、その後の落雷、雹です。

チュウケン、君には予知能力があったのね。
以前にも何度もこういうことがありました。
でも、事が起こる数分前やけど・・・・
君のその能力、世の中のために役立ったらいいのにな。

でもさあ、君、夜中に自動セットしていた炊飯ジャーが
ご飯を炊き出して、シュッシュ言ってる時も、
家の中に入って大暴れしてるよね。