3.0RSPECBか?2.0GTか? VOL. 2

昨日は当社在庫のBMWを乗ってお客様の家に行った。
このBMW、Msportsなので車高の低さをお客様が気にされ、
マンションの2階のカレージの車庫に入る時に
スロープで底が擦るかどうかを確認しに行かせていただいた。
底が擦る事はなかったので、ご成約いただいた。
行き道も帰り道もあらためて思ったことやけど
2.0の4気筒でもしっかりした車です。
BMWはボディが小さいほどスポーティな感じがします。
まさに国産車では少なくなったスポーツセダンやね。

さて、3.0RSPECBか2.0GTかのお話の続きを・・・
前回はこの2種類の車の違いについて私なりの感想を
お客様にメールで案内させていただいた。

するとお客様から次のお問い合わせが来た。
内容的にはレガシィは3リッターモデルよりも
ターボモデルの方が人気があることと、
問い合わせの3リッターモデルの整備記録が
HP記載の物しかないのかと言うことだった。

その問い合わせに関して私の返答から抜粋。

ご連絡ありがとうございます。

新車でも中古車でも2.0GTの方が人気がありますね。
レガシィは前モデルのBHの時からそういう傾向があります。
これは、一つはイメージ的なものがあります。
2台目レガシィ(BGのモデル)までは3.0は存在しませんでした。
BHモデルの最終(14年1月)に3.0が始めて登場しました。
その時のターボのATモデルは260PSだったのに対して
3.0のエンジンは220PSだったので、
2.0GTの方が圧倒的に良く売れました。
レガシィはやはりターボのイメージが強いようです。

今回のモデル(BP,BL=15年5月発売)になってから
ターボが260PSなのに対して3.0モデルは
250PSと飛躍的に向上しました。

燃費も飛躍的に向上し、ドッカンの加速はターボですが、
3.0Rも滑らかながら、非常にパワフルなエンジンに変身しました。

しかし・・・・
やはりイメージはぬぐえないようです。
GT=若者に人気
3.0=大人に人気(良く言えば・・・?)

だから新車では圧倒的に2.0GTが売れてます。
対して3.0Rはちょっと大人しすぎるイメージがあるのか、
新車ではあまり数が出ていないようです。

ただ、うちの店では3.0Rの方が良く売れてます。
オーダーも圧倒的に3.0の方が多いです。
実際に乗り比べて見られるとNA(自然吸気)が好きなお客様も多く、
10人中、5人のお客様は3.0を選択されます。

選択される圧倒的な理由はもう一つあります。
3.0は中古車では掘り出し物が買えるからです。
仕入れ時の話ですが、3.0はオークションなどでも時々、
信じられない価格で買える事があります。
2.0GTに比較すると、競り合う可能性は少ないですし、
出品店も弱気で、売り切り価格を安く設定している場合も多いです。
現に今回のスペックBも、総額200万前後で乗れる車ではありません。
お乗りなられたらビックリされるぐらい感動モノの車ですよ。
中古車として選択されるなら、理想的な買い方だと思います。

記録簿の件

当方は手元にあるその中古車の情報をすべてお客様に提示しています。

購入時の評価点、新車販売店とその地域、
キズや凹みの情報、板金歴、整備履歴など
こちらが持っている情報はすべて公開しております。

また、後付で装着しているオプションに付きましても、
発売当時の価格を調べて公開しております。

売る側の販売店が知っている情報を、
実際に購入されて所有されるお客様が知りえないのは
「フェアではない」と感じているからです。

また、ネットでの通販のお客様が多いことも関係します。
ネットのお客様は現車を確認する事が叶いません。
そのためになるべく細かく情報を公開させていただいております。

記録簿に関しましては中古車に付属している整備手帳や
その他の点検記録簿がある場合はすべて公開しております。
ただ、この車、車検をまだ一度も受けていないので
書面として残っている点検記録簿は公開しているもののみです。

販売元のディーラーに入庫歴を出していただきたいところですが、
個人情報保護法の関係で書面は出してくれません。

細かいキズは公開しているとおりですが、
内外装の程度はかなり良いものです。

九州のお客様に納車させていただいた時のことです。
そのお客様は納車まで現車を見たことは一度もなかったのですが、
車を始めて見て、納車後に戴いたメールが
「この車が自分のものになると思うとこれからワクワクする」
という言葉でした。
これは本当に嬉しかったです。

当社がお客様に何を提案できるか?
それは、安くて、楽しくて、安全で、程度のいい、
そして何より、安心して乗れる車です。

ご理解いただけることを祈っております。

と、このようなメールを返信させていただきました。
結局、このお客様にご成約いただくことは出来なかったのです。
それは、当社のHPに車輌の詳細を掲載していることが原因でした。
僕自身はうすうす懸念していたことが現実となったのです。
実は思わぬ落とし穴があったのです。

次回はこのシリーズ、完結編です。