福岡研修(副題:中州の夜?)vol.2

前回の続き。
中州の居酒屋で福岡の美味を満喫した僕は
悪酔いに備え、近くの薬局にドリンク剤を買いに行って
「絶倫粉」というなにやら怪しいドリンク剤と
紫色の液体をカプセルに入れて飲まされた僕。

ここ最近の首から左半身の痛みで睡眠がまともにとれず、
クッタクタに疲れていたのが、この催淫剤の心理的効果?のせいか、
元気を取り戻せたような気がした。
ちなみに一緒に行ったメンバーは、やはり薬局の主人に勧められて
4000円のドリンク剤を、満足そうに飲んでいた。

元気を取り戻した僕が連れて行ってもらった店。
それは上品なこぎれいなラウンジ。
コレこそ僕が中州に対して抱いていたイメージぴったりのお店。
明るくて清潔でおまけに安い。
とても楽しい時間を過ごさせていただいた。

さて、そのラウンジを出たのが12時近く。
中州の夜はこれからだ。
飛び込み、呼び込みが大好きな僕は、
路頭に立っている呼び込みの兄ちゃんの話に真剣に耳を傾ける。
すると、九州の案内をしてくれたマネージャー、
「その店はボッタクリですよ」
おおっ!?ボッタクリやったんか!?セーフッ!!
そしてそのままウロウロ歩く。
すると今度は明朗会計そうなお店と爽やかなお兄さん。
「お客さん、1時間6000円、前金制ですので、それ以外は
一切頂きません」
(おおっ、前金制!明朗会計やん、この店に決めるか?)
するとマネージャー、
「帰るときにもまたン万円請求されますよ、ボッタクリです」
(ええ!?ボッタクリ、危ないところやった)

その後も、中州を端から端まで歩いて色んな呼び込みのお兄ちゃんと
話をしたが、九州地区のマネージャーから言わせると
そのすべてがボッタクリの店らしい。
飛び込み、呼び込みが大好きな僕は危うくボッタクラレるところやった。
マネージャーさん、ありがとう。
おかげでボッタクラれずに済みました。

結局、その後、2件目に行った店はマネージャーの知り合いの店で
とても落ち着いたよい雰囲気のお店でした。
勘定も恐ろしく安かったです。
さすがエリアマネージャー。
僕らも地元にこういうお店作っとかなあかんな。

2件目のお店を出たのが2時頃。
ホテルにそろそろ帰りたいのですが、やっぱり博多に来たら
屋台は外したらあきません。
マネージャーから情報を仕入れると
「方言聞いて観光客だと分かったらボッタクられますよ」
な、なにぃ?中州はすべてがボッタクリ?

月曜日のせいもあってか、中州の屋台は出店数が少ない。
でも、どのお店も呼び込みが激しくて元気がいい。
どの屋台にしようか迷ったけど、女性のお客さんが
屋台の人と一緒になって呼び込んでいる屋台があったので
そこに入ることにした。

メニューは手羽先明太、タンステーキ、ラーメン、おでん。
どれも本当に美味そう。
実際に食べてみるとかなり美味かった。
でも、タンステーキ大き目の肉一切れで1800円。
確かに美味いのだが1800円は高すぎ。
ボッタクリかどうかは別にしてこんなに高くて
地元のお客さんは注文する?

少し前、博多の屋台が行政に撤退を要求され、
存続運動があったのをテレビで見たけど、
行政がどうのこうのより、屋台という話題性に胡坐をかかずに、
腰をすえた商売せんと存続は難しいと感じざるを得なかった。

屋台を後にしてホテルに帰ろうと思ったのだが、
ホテルへはタクシーで1メーターちょっと。
タクシー乗るにも歩いて帰るにも中途半端な距離。
客待ちのタクシーに乗り込んでは申し訳ないので
歩いて帰ることになったのだが、あってはならないことが・・・・

襲ってきたのは腹痛。
誰でもあるよね。
あってはならない場面での腹痛。
この年になっての粗相はさすがにどうしようもないので
近くのコンビニへ。
ところが飲み屋街のコンビニの性質なのか、
どのコンビニも「トイレの使用はお断りします」

4件ほどコンビニを回ったが、どこに行っても用を足せず、
仕方がないのでホテルに帰るまで我慢をしようと歩き出したが
先ほど立ち去った第一波より大きな第二波が襲ってきた。

こうなるともうどうしようもない。
若い頃ならともかく、年輪を重ねた括約筋は
万が一かろうじて第二波をしのいだとしても
その後数分で襲ってくる第三波には、
それまで送って来た人生まで破壊されるような強力な攻撃が予想される。

あわててタクシーに乗り込んだ。
近距離であろうがなかろうが、もう人のことはかまってられない。
1メーター?と聞いていた距離はなぜか15分以上。
おまけに金額も確か1000円以上。
「早く、早く」と叫んでいたような気がするが記憶は定かではない。
通常なら、もし、遠回りするような運転手さんがいたとしたら
それこそ、商売のあり方について10分ぐらい演説をするのだが
このときばかりはそんな事言ってられない。

お釣りも確認せずに、タクシーを降り、
ホテルの玄関を入って、走ったらえらいことになるので早歩き。
エレベーターが来るまでの時間と階についてからの部屋までの距離が
どれだけ長かったことか?

原因はイカ?ゴマ鯖?それともタンステーキ?
いや、それなら同行のメンバーにも症状があるはず。
僕だけが口にした飲食物はと言うと・・・・
あっ・・・・・・やっぱり、あの・・・・・
絶倫粉
んな訳ないか?