無我の境地

今日もMRI検査。
今日は腰部のMRI検査なので、昨日の首のMRIとは違って
検査室に入ったとたん、
「はい、ズボンを脱いでくださいね」
と技師のひとこと。

「あのー、病衣に着替えなくて良いんですか?」
という僕の不安げな問いかけに対し、
「ええ、心配なさらずともそのままで結構ですよ」
と、技師の力強い言葉と白い歯をきらっと見せた微笑。
(いや、心配してるんとちゃうねん、恥ずかしいねん)
昨日と同じく、MRIのマシーンの中で眠ってしまったらどうしよう??
目が覚めたとき万が一、元気な状態になってたらどうしよう??
という不安が頭をよぎり、検査の間、眠ることが出来なかった。

眠ることが出来ないMRI検査の30分は非常に長い。
あの狭いスペースでの大音響。
ほんの30分が1時間にも2時間にも感じることだろう。
しかし、「慣れ」というのは怖いもの。
今日はすっぽりと体中がマシーンの中にはいったにもかかわらず、
考え事をしたり、ボーっとしてたらあっという間に30分が過ぎた。
朝〇ちは稀有に終わったが、仰向けに寝てた体制から
勢い良く腹筋で起きようとして半ケツ状態になったのは
見られてなかっただろうか?

このMRI検査で、昔、入院してた頃のことを思い出した。
僕は26歳の頃に急性肝炎で入院したことがある。
そのときは若さのせいもあったのだが、
不安で一日が長く感じて仕方がなかった。
病院のベッドでじっとして天井を眺めていると
悪い考えばかりが頭の中を駆け巡った。

その時、僕の愛してやまない先輩が見舞いに来てくれて
ある修行の話をしてくれた。

その修行とは
「何も考えない修行」
広島県?のあるお寺で、
1週間ほど泊り込みの修行をするのだが
その修行内容は掃除や配膳以外は別段何もせず、
日がな一日、ボーっとしているのが修行。
僧侶以外との会話は禁止だが、寝なければ横になっても、
だらしなくしていても自由。
その代わり、何かそわそわしたり、不安を感じたりすると
なぜだか、僧侶に見抜かれて、バシッとひっぱたかれる。
始めのうちの3日ぐらいは一日が長く感じて仕方がないのだが
それでも、修行も後半に差し掛かってくると
何も考えずに一日を過ごせるようになるらしい。

人間「習うより慣れろ」で、そういう環境の下で生活すると
順応力というものが出来て、何も考えずに過ごせるようになる。
そうなると、一日が恐ろしく早く過ぎていくようだ。
ただ、元の生活に戻ると、3日もすると
いろんなことで悩んだり、嘆いたりする自分の戻るらしいが・・・

今日の30分、思いの外、時間が早く過ぎたのは、
昨日、同様の検査を受けたせいもあるが、
歳を取って若い頃ほどの感受性がなくなったからだろうか?
そういえばあの30分の間に何を考えていたのか
12時間たった今になると、
朝〇ちのこと以外はまったく思い出せない。

TAX泉北の携帯用ホームページが完成した。
メチャ嬉しい。
素晴らしいブレーンのおかげでビックリするような携帯HPが出来た。
僕の力では絶対に出来ることないホームページ。
本当に嬉しい。
携帯から見てみてね。